逆襲の麗美-1
次の日の朝。
「パパ!てーへんだ!」
パパの寝室に飛び込むアタシ。
「どーしの?」
ネグセをしっかりつけたパパ。
眠そーに目を擦ってやがる。
「パパ!うち…うんこビチビチやねん!」
泣きそうな顔でパパを覗き込むアタシ。
快食快便があたり前だったアタシだ。
突然のピーピーに結構なパニックに陥っていた。
「そーか、そーか、でもねー好美ちゃん。そのセリフはパロっちゃだめだよ」
「何故だ?パパ」
「あれはねー、ホントにいい映画だからねー」
腕を組んでウンウンと頷き…思い出したようにグスングスン涙ぐみ始めるパパ。
「いや、そいつはすまねー…ってか!ヤバいんだよ!おなかがピーピーなんだよ!」
アタシも半べ。
つーかマジでヤバいんだ。
ちっとでも気を緩めよーもんならピッって出ちゃいそーだし。
「あんなにバカみたいに食べればねー、しかも夜はおなか出して寝てたし」
ニヤニヤと何故に嬉しそーなんだ!?パパ。
ムカつくけどよ…。
「ホント、笑ってるばーいではねーんだ…パパ」
ポンポンを押さえたアタシ。
ヤバく怒る事すらできゃしねー。
そんなアタシのシオシオの様子にパパも…。
「だいじょぶ?好美ちゃん…ラッパのマーク持っていてあげるね」
スクッとベットから立ち上がった。
結局、ラッパのマークを飲んで。
今日は学校を休む事となっちまった。
アタシってば…けんこーゆーりょーじの反面、自分の怪我や病気にはすこぶる弱いって面があるからなぁ。
まー学校を休むのはヤブサかではないわな。
「じゃー僕は病院に行ってくるからねー」
なんとパパ、瀕死の重症のアタシを放ってママの病院に行くってか!
「おい…パパ…アタシは…」
ベットの中から苦しげ手を伸ばすアタシ。
まー若干オーバーではあるが。
「んな…オーバーだよ、好美ちゃん。暫く寝てれば治るって」
見抜いてやがるが…パパ。
「じゃーね」
サッサとママの病院に行っちまった。
五分後…。
おなか痛いよぉー、死んじゃうよー、神様…なんでアタシみてーな品行方正な少女がこんな目に遭うだよ。
十分後…。
う〜ん、まだ痛いよぉ、おなかグルグルするよぉ。
十五分後…。
いっ痛!き…きたぁ、トイレ、トイレ!
二十分後…。
うんぴー中。
二十五分後…。
まだ、うんぴー中。
三十分後…。
ウォシュレットのこそばいー感触になんかニヤニヤしてるアタシ。