黒の魔導師-27
「嬉しい誤算ね…」
「で?貯まったのか?」
水晶玉の中に水のように揺れている魔力を見ながらアースは聞いた。
「後1回。あんたがくれたら目標クリアーよ」
「マジか?!」
成人してこのかた、2週間に1度は吸われ続けていたのが後、1回で終わる。
が、しかし……
「……お前じゃ勃たねぇって……」
アースとリンはキャラに視線を移す。
一応、話を聞いていたキャラは、うっすらと目を開けるとアースを見る。
「……いいよ」
キャラは好きにしろ、と諦めた顔をする。
引き受けると言ったからには協力するし、アースも何だかんだと言っても、協力したいのだろう、とキャラは思う。
「わりぃな、すぐ済ます」
アースはキャラに口付けると服を脱ぐ。
放置プレイの効果もあり、すでに準備万端なモノをあてがうと、一気に挿入する。
「!!!」
いきなりの刺激にキャラは目を見開き、息を飲む。
「っ……ゆっくりがいいか?」
キャラの様子を見たアースは早く終わらせるよりも、ゆっくりしたほうがいいかな?と問いかける。
「……うん…ちょっと……キツい…んぁ」
朦朧とする意識で答えるキャラに、アースは撹拌するように動きを変える。
「ふぅっ…あ…んんっ……」
それでもかなりの快感が躯を巡り、目の前が白く霞んでいくようだ。
「は……ダメっかも……も…イき……そ……」
ジワジワと深い所から押し上げられるような感じに、キャラは音をあげた。
我慢していたアースはキャラに一度口付けて、ラストスパートをかける。
「っあっっ!」
激しく動き出したアースに、キャラは躯を強ばらせる。
「あっっあぁっ!」
「…っまだイくな」
「やぁっ!無…理ぃっ!」
アースの言葉にキャラは無理だと答えながらも、必死になって下腹に力をいれ、イくまいと努力する。
「っく……リンっ」
キャラの締め付けにイきそうになったアースは、リンを呼ぶ。
ずっと見ていたリンはアースに唇を重ね、キャラの胸を片手で揉む。