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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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黒の魔導師-26

「んんっ……んぐぅ」

 理性の飛んだキャラは自らも舌を絡めて応える。
 リンは指を二本入れてキャラのポイントを探ると、親指で淫核をこね始めた。

「ふうぅぅぅ!んんっんんーーーー!!」

 女性ならではの的確な攻めに、あっという間に絶頂に達し、同時に凝縮された魔力を吸い出される。

「!んぐぅっんんっーーー!」

 エクスタシー自体は軽いものだったが、魔力の吸引はアースの時とは比べものにならないくらい凄まじい。
 喉を反らせて痙攣したキャラの体から汗が滴り落ちる。

「!?」

 魔力を吸い出したリンは思った以上に流れ込んでくる量に体を強ばらせた。

「リン?!」

 リンの異変に気づき、アースは声を荒げた。

「っ!ふはっ!」

 アースの声に我に返ったリンは慌てて唇を離す。

「やだ…スッゴい量…」

 リンは口を押さえて目を丸くする。

「……っはっはぁ…はぁ…はぁ…」

 ガックリと力の抜けたキャラは荒い息を繰り返し、呼吸を整えようとする。

(……これは……キツい……)

 なんだか表現しにくい感覚に、キャラは指先1つ動かせないくらい疲労しきった。

「おい、いい加減、コレ解け」

「え?あら、ごめん」

 アースの言葉にリンはすっかり忘れてたわ、と指をパチンと鳴らす。
 魔法陣が消えて自由になると、ソファーに沈んでいるキャラの横に座る。

「大丈夫か?」

 乱れた髪を掻きあげてやりながら聞くアースに、キャラは一度目を開けて頷くように瞬きをする。
 アースはホッと息をつくとリンに目を向けた。

「何があった?」

 アースの問いかけにリンはネックレスを外して手の平に乗せた。
 ネックレスに付いていた水晶玉がポンと音を立てて、人の頭程の大きさになる。

「コレに魔力を貯めてるんだけど…見て」

 水晶玉を目の高さに持って来たリンは指をさして説明する。

「アースの魔力が1年で大体これくらい。でも、キャラは今のだけであんたの半年分越えたわ」

 今まで魔力を持ってても使う事がなかったらしく、キャラの体内には大量の魔力が蓄積されていた。
 普通は自然に体外に排出されるものだが、稀に貯め続ける体質の人間もいる。
 どうやらキャラはその稀なケースだったらしい。


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