黒の魔導師-25
「……わかったわよぉ……」
しばしの沈黙の後、リンは渋々とキャラから手を離す。
「ベルリアが無理強いはダメだ、って言ってるわ」
リンはキャラに目を向けるとちゃんとお願いする。
「初めて会ったのに失礼な話だとは思うんだけど…あなたさえ良ければ魔力を分けてくれないかしら?」
事情を知ってるし、他に頼む当てもない。
「何だったらベルリアに変わ……」
「それは却下!」
アースはリンのセリフに被せて叫ぶ。
女ならまだしも、男に触らせたくはない。
「……アタシで良ければなんだけど……」
言い直したリンはどうかしら?と首を傾げる。
ハッキリ言って嫌だ……が、事情を知ってしまっているので無碍に断る事も出来ない。
「……給料割り増しで引き受けます……」
キャラの回答にリンは両手を打ち合わせて喜び、苦笑いしているキャラに抱きついた。
「おい、邪魔しねぇから魔法陣解けよ」
アースの言葉にリンは意地悪い顔で答える。
「やぁよ。あんたさっきあたしに酷い事言ったじゃない。
あんたは放置プレイよ。
そこで黙って見てなさい。」
「てっめぇ〜」
リンは怒るアースを無視して、はだけたキャラの肌に指を這わしていく。
「ふぅっ……ぁ」
的確に性感帯をなぞられたキャラは、躯をよじって声を洩らす。
「気持ち良くしてあげるわねぇ」
リンはキャラの耳に囁くと、ペロリと舐めあげる。
「ひぁっ」
意外な所で感じてしまったキャラは、赤くなった顔を背ける。
リンは胸を揉みながら舌を徐々に下げて、技巧を凝らした愛撫を続けた。
「リン…さ……あぁっ…んぅっ……はぁっん」
リンは左手で胸の蕾を摘みながらクニクニと動かし、右手は下の口を探る。
くちゅっ
小さい音だったが、妙に大きく聞こえてキャラはさらに真っ赤になる。
「嬉しい♪」
リンは妖しく笑い、指に蜜をまぶして入り口を上下にこすりだす。
「やあっあっあぁっ」
キャラは刺激を逃すように頭を振る。
リンはキャラに口に唇を重ねると舌を絡める。