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ゼビア・ズ・ストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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黒の魔導師-16

「お前は、俺に触られるのは嫌か?」

 しばし、視線を絡めてキャラは答える。

「……嫌……じゃない……」

 アースはふっと笑うと、かきあげた髪を軽く掴み、ゆっくりと顔を寄せる……が、じっと目を開けたままのキャラに眉をしかめる。

「目ぇ閉じろよ」

 やりにくいじゃないか、と文句を言う。

「やっぱり、黒いのも綺麗だな」

「は?」

 キャラのいきなりの発言にアースは呆気にとられる。

「アンタの事、まだよくわかんないけど…アンタの目は…好きだ」

 金色のも黒いのも。

「…そうか…」

 あまり好かれた事がなかった部分だけに、アースはちょっと嬉しかった。
 アースは少し微笑み、改めて顔を近づけると唇を重ねる。
 今度はキャラもその唇を受け入れ、応えた。

 アースは唇を重ねつつキャラの手からカップを取り、自分のと一緒にテーブルに置く。
 角度を変えながら軽いキスを繰り返し、ふと離した時、視線が絡まる。
 2人は微笑みあうと、どちらからともなく再び唇を重ね、舌を絡め合う。
 たっぷりとキスを堪能すると、アースはキャラを抱き上げて寝室へと移動した。
 ベットにキャラを降ろすと、シャツを脱いで覆い被さりキスをふらす。

「…んんっ…がっつくなぁ……」

 呟くキャラの首筋にキスを落としながらアースは答える。

「我慢してるっつったろ。
もう、止めろっても聞かねぇからな」

 だいたい、キャラはアースに借りたシャツ一枚しか着てないのだ。
 これで良く今まで我慢できたもんだ、とアースは思う。
 そのシャツの裾から手を滑り込ませ脇腹を撫でるとキャラの体がピクリと反応する。

「んぁっ」

 声をあげるキャラの首筋から鎖骨を舌で舐めまわしながら、シャツを捲り上げ脱がす。
 露わになった裸体を鑑賞するアースに、キャラは赤くなって文句を言う。

「あんま見るな」

「ん?思った通り、綺麗だぞ?」

 サラリとそんなセリフが言えるあたり、女好きなのは確実だろう、とキャラは思う。
 照れるキャラにキスしながら、アースは胸をさわさわと探る。


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