続・せみしぐれ〜color〜(前編)-4
「おほぉ…千波、すごい。エッチなお汁が溢れてきてるよ。なんていやらしいんだ、千波は」
「ち、違…うっ…はぁ…」
あぁ、どうしよう。
こんなの、嫌なのに。
まるで、自分の身体じゃないみたいに熱くて、奥の方が疼いて…。
頭が、おかしくなりそう!
さ、触ってほしいっ。
ぐちゃぐちゃに…してほしい…!
「あ、あなたぁ…お願い、どうにか…なっちゃいそうぅ…っ」
――グリュ…っ
「ひ、ひいぃぃ…っ!!」
夫の指が、紅く熟れた秘部の蕾を擦りあげる。
びくびくと痙攣しながら触られることを待っていた固い蕾は、耐え難いその刺激で更に膨らみを増し、強烈な快感に、私の口からはだらだらと涎が零れ落ちた。
同時に、下の口からも溢れ出す卑猥なぬめり。
――ピチャ…ピチャ…
「んあっ!…な、舐めない…でぇっ…」
「あぁ…はぁ、千波ぃ…ぼ、僕のお人形さん…うぅ」
足の先まで張りつめる。
息もできない程の、快感の濁流。
でも、意識を飛ばすにはまだ足りない。
足りないの。
疼くあそこが、熱い肉棒を求めて止まらない。
「んぁぁ…っ!あなたっ、ほ、欲しいの…お願いっ入れ…てぇ!」
――ブィィ…ン
虚ろな頭と耳に、どこからか聞こえる微かな機械音。
「えっ…あ、あぁぅっ!」
ぱっくりと口を開けて待っていたそこに埋められたのは、熱く燃える肉棒ではなく、冷たく小刻みに震えるバイブレーターだった。
「ふぁ…ぁん!ダ、ダメ!こんなの…私…っ!」
濡れそぼる肉襞の中で蠢く、快楽のためだけに存在する物体。
全身を、粟立つような感覚が駆け抜けていく。
「はぁ、はぁ…い、いいんだよ千波…、昇りつめるんだ…!」
動けないよう固定された両手足が、それでも自由に飛びたいと暴れて止まない。
低くうねるモーター音と、軋むベッドと鎖の音。
やがて――。
「…ん、はぁ、あぁ!…あなたぁ、な、何か来る…あ、ぁぁ…ダメ!お、おしっこが…漏れちゃ…んっ、んぁ!!」
「あぁ…すごいよ千波!汗と涎といやらしい汁にまみれて…すごくきれいだ!さぁ、イキなさい!」
――グリュっ…
再び押し潰される、充血した卑猥な紅蕾。
「んっ、あぁぁぁーっ!」
――プシャァァ…
「あぁ、千波。よく頑張ったね…」
一瞬、意識が遠のいていたみたいだった。
気が付けば、私から溢れ出した淫汁まみれの夫が、嬉しそうに笑っている。
――ズルリ
「んぁっ!うぅ…」
秘裂から、ぬるぬると妖しく光るバイブが抜かれる。
その動きさえ、今の私には刺激が強すぎるくらいで。
これがイクってことなの?
「さぁ、千波…。本当のお楽しみは、これからだよ」
「――え…あっ!あぁぁぁぁ!?」
ズチュリ…っ
「は…ぁっ!あ、あなた…んぁぁ、ダメ…ぇ!」
つい今しがたの絶頂がまだ覚めやらぬ私の、ぐちょぐちょになったそこに押し込まれたのは、今度こそ、熱く燃えたぎる硬い肉棒。
「あぁ!ち、千波〜、すごい、すごいよ!…おぉ、く、食いちぎられそうだ!」
半開きの口から涎を垂らしながら、夫は更に激しく腰を動かし突き込んでくる。
「んぁぁ!…はぁ、あぁ…いやぁ…っ!」
身体中の感覚が麻痺してくるような浮遊感。
唯一、研ぎ澄まされて快感を貪るのは、淫らに繋がり熱い汁を零す、その一カ所のみだった。
「ち…千波ぃ!んん〜っ、気持ちいいよ、いいよ…あぁっ!」
譫言のように呟きながら、身動きできない私の腰を持ち上げ、夫は狂ったように私の身体を貫いて。
そして――。