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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -再会-T-1

相も変わらず、緑が多い。そのせいで時代の流れから取り残されているモノもある。まあ、不便は感じないだろうけど。



飛行機でほぼ1日、陸路で3時間。その挙げ句に踏みしめた母国の土。





「6年振りか……」





帰るつもりのなかった国に今更戻ってくることになろうとは思わなかった。2年前までは、な。





「来たか」





正教会総本部の措かれるガラナの街の入り口。相変わらずの厳格な様子で出迎えてくれたのは、ヒューイだ。





「予定通りだろ」





一応、到着予定時間は言ってあった。…………アイツにも連絡しといたけど、やっぱ来てねぇな。予想の範囲内だけどな。





「どうする? 先に本部に行くか? それとも……」





ヒューイが聞きたいことは解るけど、今は仕事で来てる訳だから。






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