Crimson in the Darkness -再会-T-6
「これって……ボクも君と同じエクソシストで、ヒューイの同期、且つ元パートナー。5年前にリアナちゃんに取られちゃったんだよね」
不満そうではありながらも、オレの方にやって来ると右手を差し出した。その手を握り、こちらも挨拶を返す。
「アーク・フレイズです。宜しく」
挨拶を済ますと、ソファに座るように促された。
オレとシリウスの正面にリアナとヒューイが座り、静かな声でヒューイが話を始めた。
「今後はシリウスとアークで組んでもらう。配属は第1班。シリウスは知っているが、メンバーはシリウス、アーク、メル、クリス、リアナ、俺と……」
「リーちゃんの7人」
言いづらそうに言葉を言い澱むヒューイに続けてリアナがさらっと言ってのけた。
「なっ!」
何でリーが班員になってるんだっ? 守って貰うためにここに来たんじゃなかったのか!?
焦り始めたオレにヒューイが努めて冷静な目を向けてきた。