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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -再会-T-4

「ありがとうございます」



「貴方の力の有る限り守り続けてください。ただし、命を捨ててはなりませんよ。……さあ、お立ちください」





物腰の柔らかそうな物言いで告げると女教皇は後ろへ下がり、傍に控えていたらしいシスターに連れられ礼拝堂を後にした。





「…………」





あれが正教会の最高権力者? あんな弱そうなんで、よく旧教皇派と争えたな。それとも周りが取り仕切ってるのか。





「思うところもあるだろうが取り敢えず、エクソシストとしての仕事の話をしようか。それが終われば今日は休みだ。部屋へ行こう」





礼拝堂から他の部屋へ続く扉を潜り、ヒューイに続いて廊下を歩くと先の方に祭服を着た何人かの司祭らしい人たちが見えた。後ろ姿だし、同じ方向に向かってるから誰が誰だか解らないが、その中に何故か場違いなエクソシストの衣装を纏った銀髪を見つけた。





「リアナ……?」





司祭たちとは違ってこっちに向かってくるリアナにヒューイが足を止めた。



そして、次第に近づいてくるリアナの表情は酷く険しい。何かを考え込んでるのか、手に持つ書類に目を落としながら歩いてくる。





「リアナ」





考えながら、脇を通り抜けようとしたリアナの腕を掴んで、ヒューイは引き留める。






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