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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -再会-T-3

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真っ白い壁に濃い青の屋根の大きな教会。屋根の上には金色の十字架。



導かれ、入った先は礼拝堂。あの島国のものとは違って、もっと広く、厳かな造り。礼拝堂の入り口から聖母像のある壇上までの通路には赤い絨毯が敷かれ、通路の左右には木の長椅子が数多く列べられていた。



そして、壇上の聖母像の前には金色で縁取られた白いシスターの衣装に身を包む人の姿。



壇上の出前まで歩みより、見上げてみるが、頭の上からローブを掛けていてはっきりと顔が見えない。





「女教皇(エイシェル)。本日、ガラナ総本部配属となったエクソシスト“アーク・フレイズ”をお連れしました」





オレの一歩前に立っていたヒューイがそう言って頭を下げると、数歩右へ離れた。





「よくお戻り下さいました。アーク・フレイズ」





エイシェルと呼ばれた壇上の人物が優しげな声でそう言うと、ゆっくりと階段を降りてきた。それに合わせて、オレは片膝を床に突く。





「貴方に正教会の証を」





女教皇の白い手袋の嵌めた手に握られていた金色の十字架をそっと首に掛けられた。





「そして、聖樹“ユグドラシル”の祝福を」





空で十字を切り、その指先で額に触れると、女教皇は小さく笑みを溢した。






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