〈美味なる者〉-24
『んふふ〜……このお腹の中に、あのおじさんの精子が入ったんだよ?』
うちひしがれる紗季の下腹部を摩り、取り返しのつかない現実を紗季の耳元で囁くと、焦点の定まらぬ瞳から、涸れる事なく大粒の涙がまたも溢れ出した。
『ヒヒヒ……妊娠しちゃったらどうする?アイドルなんて出来ないよねえ?』
「……うぅ…グスッ……う……」
『あ、ママドルって手もあるか。まだ若いから何でも出来るか。クククク…』
絶望の淵にいる紗季に小馬鹿にした言葉を吐き、憤怒とも取れる表情に顔を歪めて涙を流す紗季の姿を笑うオヤジ達。
寄ってたかって一人の少女を嬲る様は、やはり異常と言うしかない。
そして、その異常な行為は、オヤジ達が満足するまで終わる事はない。
『紗季ちゃんのお尻にも、おじさん達のチ〇ポを入れてあげるからね』
「!!!!」
思わず耳を疑う言葉に、紗季の目はまたも恐怖に見開かれた。
どこまでも異常なオヤジ達……だが、コイツらから、逃れたくても逃れられる術はない。
『浣腸するから。大事なチ〇ポに糞が付いたら嫌だしねえ』
「もがあぁッ!!が……んもおッ!!」
『まだ暴れるか……元気が良いなあ』
散乱した部屋の中から埋もれたバッグを取り出し、その中から巨大な注射器のような器具を取り出した。
信じられない大きさ、信じられない遊戯……紗季のふくらはぎと同じくらいの太さの浣腸器に、オヤジ達は生卵を割って中身を器具の中に溜め始めた。
(頭オカシい……嫌……そんなの嫌あぁぁ!!)
卵の殻の割られる音と、ポチャンと容器に落ちる音、それにオヤジ達の含み笑いと紗季の怯えた呻きが部屋の空気を支配する。
かなりの変態女性でもなければ、浣腸プレイなどを楽しむ事はあるまい。
それを年端もいかぬ無垢な少女に施そうというのだ。オヤジ達の興奮は、推して知るべし……。
『準備出来たよ……、さあ、浣腸してあげるよ』
「!!!!」
透明な浣腸器の中で、黄身と白身がゆっくりと対流している……それが肛門から注入されるのだ。
紗季は首を左右に振って意思を示し、届きそうで届かない肛門を隠そうと掌を伸ばした。
それが無意味だと知りつつ………。
(や、やめてえ!!お願いやめてよ!!こ、こんなの嫌あぁぁッ!!!)
浣腸器の尖端は、事もなげに紗季の尻の《的》を捉え、紫色の肛門もまた、脳天気にもその尖端を喰わえ込んだ。
そして、シリンダーが押し込まれると、生卵はニュルニュルと紗季の直腸の中へと流れ込んでいった。