おなり神-6
(…真知子が明美に嫉妬している)
そう思うと、よけいに真知子が愛しくなってきた。
明美の話題をやめさせる意図もあって、もう一度真知子に覆いかぶさり、唇を合わせた。左手を背中に回し、右手で乳房を揉みしだく。
「あ…」
いつの間にか、男根も完全に蘇っていた。
真知子も両手を伸ばし、片手で硬くなった男根をしごき、もう片方の指で、玉袋と肛門の間を上手に刺激してきた。喘ぐ口元から涎がたれている。
「真知…」(兄妹ふたりの子どもを作ろう)
起き上がると妹をうつ伏せにした。
そして、腰に手を回して尻だけを持ち上げる。
腿を割って入り、屹立した肉棒の先端を再度膣穴にあてがった。そのまま一気に貫く。
「あ…ひぃ!」真知子が仰け反る。
妹の尻を抱えたまま、夢中で腰を打ちつけた。何度も何度も何度も…。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん…」真知子も腰を揺する揺する揺する揺する…。
「真知、真知…」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん…、いく!…いくわ!…いくいく…いくいく…いくいく」
「真知、真知…真知子!真知子!真知子!」
「わっ、わわぁー、わあぁー、いく!…お兄ちゃん!…おっ…お・兄…ちゃんっ!」
「ぐぅおーっ!」
妹が気をやると同時に精液が噴出した。子宮の中に自分の精子が吸い込まれていく…。
孕む…きっと孕む。真知子が兄の子を孕む。
***
真知子が帰るとき、玄関まで見送りに出た。そこでまた濃厚なキスをする。
これからも二人は必ず逢う機会をお互いに作るだろう。そして、兄妹で交(まぐ)わう。
…もう、どうなろうと構わない。後のことは何も考えない。
今回の大地震で世の中が変わるかも知れない。いや、変わらないかも知れない。
それでも、間違いなく真知子は私の「おなり神」である。
私たち兄妹ふたりの子孫を残す。それだけが世の中で唯一大事なことなのだ。