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おなり神
【兄妹相姦 官能小説】

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おなり神-5

「なんだかよく分からないけど、私、無性にお兄ちゃんに会いたくなったの。会ってお兄ぃに抱かれたい…って。…もっと言ってしまうね。私はお兄ちゃんの子どもが欲しくなったの。この歳だから妊娠できるかどうかも分からない。…でも、お兄ぃの子どもを生みたい。世の中に私たち兄妹の子孫を残したい…って思ったの」
夢はその前兆であり、ひょっとして神様のお告げなのかも知れない…とまで真知子は言う。
「…だけど」
 言いかけた私の口を妹がふさいだ。
「言わないで。…もちろん、子どもができたら大変なことになるわ。冷静に考えたらそんなことはできないのは分かってる。…でも、欲しいの。どうしてもお兄ちゃんの子どもが生みたい…もう、それしか…」
他に何も考えられなくなってしまった。世の中には自分たち兄妹ふたりしかいない気がする…。真知子の言葉から真剣さと切実さが伝わってくる。

真知子の手がまた伸びて、男根を探ってきた。
 妹の微妙な指の動きに男根が反応する。
続けてできるほどの若さはもう無いはず…と思う気持ちとはうらはらに、なぜか再び固くなり始める。
 お互いの体を弄(まさぐ)り、愛撫し合う。…興奮が蘇った。
「…お兄ぃ、訊いていい?」
 ふと思いついたように動作を止め、妹がつぶやく。
「ん?何?」
「明美のことって、どこまで本当なの?」
 小説の中には、明美という腹違いの妹も登場する。彼女も実在するのだ。
父親が同じで、母親同士が姉妹である(…普通の腹違いよりも血縁関係が濃い)こととか、子どもの頃一時期一緒に暮らしたことがあることも含めて、ほぼリアルな設定に近い。
そして私は、真知子に続いて、その明美とも愛し合い、兄妹相姦するのだ。
「話を膨らませるために登場させただけで、もちろん、現実には何もないよ」
 言いながら、内心は少し焦る…。ふたりの間に何もない(性交していない)のは本当だが、明美に対する想いについてはかなり真実に近いことを描いたのだ。
「でも、葬式にお兄ぃが出たのはホントでしょ?」
 そうなのだ。数年前に自分たちの父親が逝ったとき、こちらの家族で私だけは告別式に参列した。ストーリーはそのシーンから始まっている。
「うん。…小説は、そういうちょっとしたリアリティがあった方が書きやすいからね」
 葬式の後明美とラブホテルに入ったというのはもちろんフィクションである。ただ、若い頃、明美が私のことを慕っていたことは本当である(…実際に告白されたのだ)。
また、告別式後の初七日の宴席(必然的に隣同士で座った)で、「明美に会いたいから来ている」と私が言い、それで明美が泣いてしまったという事実もある。
「ふ〜ん。…明美は中学生の頃にお兄ぃに連れられて何度か家にきているんだよね。あんまり顔は覚えてないけど、そんなに私に似ているの?」
「いや、それほどじゃないんだけど、そういうことにしないとストーリー全体の流れがね…」
 実際は小説に書いた通りなのだが、あまり深入りしない方がよさそうなので、はぐらかすことにした。


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