EP.6「おめでと。ホントに、おめでとう」-7
「あっ・・・・ふぁあっ、あぅ・・・んん・・・・!」
信之介はされるがままただ喘ぐだけかと思ったら、いきなり私の胸を掴んできた。
しかも生意気に一番感じやすい敏感な部分の、てっぺんに人差し指を押し込んでくる。
「んはぁっ!」
思わず唇が離れて、流れ出た唾液が私の口を伝う。
「これが姉ちゃんのおっぱい・・・はぁ、はぁ」
「ちょ、ちょっと、もう少し優しく・・・!」
もう大人になったくせに、少しは余裕を持ってやれないのかこいつは。
だ、だから、駄目・・・乳首、ばっかり、触るなぁあ・・・っ!
「分かる、姉ちゃん?コリコリしてるよ、ほらコリコリ」
「くふぅうっ!ひぅ、く、ば、バカぁあ、変態ぃ!」
今まで信之介がこうやって悪戯してきた事はあまり無かった。
やれば私のきついお返しが待ってるから、というのがその理由なんだけど。
「きゃああっ?!」
更に信之介は悪乗りしてきて、私が着ていたトレーナーを一気に脱がしてしまった。
「ね、姉ちゃん?!なんで裸なんだよ!」
「だ、だって寝る時はいつもこうだよ、私」
「そんなの知らねえよ。言われても分かんねえって」
くそぉ、こんな事ならブラ着けて寝れば良かった。
信之介のバカにいじくられたせいで、いつもより堅くなった乳首は既に膨らんでいた。
弟に見られてるのが凄く恥ずかしい。
「姉ちゃんのおっぱい、綺麗だよ。まじ・・・で」
「くはぁっ、や、やだ、だから痛いって、ばぁ・・・!」
何度言ったら分かってくれんの、信之介。
私が呆れてるのも知らない様子で、信之介は乳首を摘んで楽しそうに弄んでいた。
片方は親指と中指で挟んで、人差し指でコリコリと引っ掻いてくる。
そして、もう片方はペットボトルの蓋を開け閉めするみたいにクリクリと捻ってくる。
全く違う2つの刺激に痙攣する体の奥から、熱が沸き上がってきた。
「姉ちゃん・・・やべえよ、マジ、可愛い」
「やめろ、キモい。そんな目で、見るな」
「しょうがねえだろ、だってマジで・・・可愛いんだもん」
触るな、胸を。やるなら乳首だけにしてくれ。
・・・胸を触らなければ、そう言われて意識してるのがばれないから。
まるで全身が心臓になったみたいに、沸騰した血液が暴れ回っている。
可愛いだなんて、普段の信之介に真顔で言われたら蹴り飛ばしてる様な言葉だ。
やめてほしい、マジで。
こんな・・・誰もいない所で、言うな。
意識しない様にしてたのに、いけない事をしてるんだって馬鹿な私でも分かっちゃうよ。
弟なんかに欲情するなんてどうかしてる。
だって、こいつそんな格好良く無い。かといって不細工でもない。
何処にでもいる様な見た目の、ごく普通の弟だ。
私が知る限り勉強は出来ない訳じゃないが成績は上でも無い、運動神経だって私に自転車で勝てないくらいだからそんなに無い。でも、それなりには動ける。
本当に真ん中くらいの順位。悪くないけど良くもない。
でも・・・・・
・・・・・1人しかいない、私だけの弟。