EP.6「おめでと。ホントに、おめでとう」-10
「姉ちゃんっ、姉ちゃんっ!」
「あう、くぅあ!はぁ、あっ、あぁあっ!」
ねえ、信之介。
・・・嬉しい?お姉ちゃんとエッチ出来て。
さっきからずっと夢中だもんね。私も嬉しいよ・・・
「うっ、く・・・!」
急に信之介が止まったかと思ったら、腰の動きが速くなった。
私の奥底を突き上げる堅いモノの強さが、一層激しさを増していく。
声が我慢出来なくなった私は、もう後はどうでも良くなって本能のまま叫んでいた。
「あっ、ああっ、はぁぁあっ、あぁあっ!!」
思わず掴んだ信之介の腕が、とても逞しく感じた。
そう、だよね。弟はいつまでも弟じゃない、いつかは男の人になるんだ。
でも・・・
それまでは・・・
「姉ちゃん、俺、もう・・・い、くぅううっ!」
「信之介ぇ、いいよ。このまま、好きにしても・・・」
信之介の腰が強く跳ねるのと同時に、私も絶頂を迎えた。
「んく、うぁあああっ・・・・・!」
私の中に熱いモノがビュルビュルと注がれて満たされていく−
〜〜〜〜〜
私に向けている背中の動きが小さくなってきた。
どうやら信之介の呼吸が落ち着いてきたらしい。
「・・・信之介」
私の呼び掛けにも答えようとせず、黙っている。
そっか、喋りたい様な心境じゃないよな。
でもやめてよ、へこむの。こっちだって色々考える事があるんだから。
だって弟と・・・しちゃったんだよ。
あんまり深く考えず、やりたいならやろうって思って、こっちから誘った。
「ねえ、信之介」
「・・・・・・・・・」
今度は振り返りかけたけど、やっぱりこちらを見ないで頭を元の位置に戻してしまった。
どうやら相当きてるみたい。
仕方ないなぁ。
私のせいだもんね。信之介がへこんでるのって。
もし私から誘わなければこいつは何も出来ず、今頃はまだ普通の姉弟だったかもしれない。
「ね、姉ちゃん?」
私は起き上がり、信之介の背中におでこをつけた。
呼吸は落ち着いたけどまださっきの余韻が残ってて、おでこが熱い。
「どーした、喋んないの。さっきはあんなに五月蝿かったくせして」
「・・・・・・」
「でも、びっくりしたなぁ。信之介のおちんちん、もう男の子って感じじゃなかったもん」
「・・・・・・ね、姉ちゃんのは、綺麗だったよ」
それ、どういう意味だ?
あんだけ興奮してたくせに、判断する余裕があったのか。