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みどり
【姉弟相姦 官能小説】

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EP.4「嬉しい事でもあったんだろ」-5

「男みたいでしょ、これ」
「あ、う、うん」
「ちょっと苦手なんだよね、女の子らしい格好ってさ」

まるで姉ちゃんみた・・・

いや、違う。高梨さんはがさつじゃなくて、明るくて喋ってると楽しい。
こんな時に何で姉ちゃんの事なんか考えてるんだ。
それに、夏休みに帰った時は何でか知らないけどずっと女っぽい格好だったし・・・

止めようと思ったそばから、考えちゃいけない。今日は楽しいデートなんだ。

「今日はどこ行くの?」
「ふふっ、すぐ分かるよ」

ショートの黒髪の彼女がもう一度にっこりと笑った。
あれ、この返事どこかで聞いた様な覚えがあるぞ。気のせいだといいんだけど・・・・・

「行こ、岡山くん」
「あっ」

いきなり手を握られて手首がびくっ、と強張った。
自分から誘ってきた時も思ったんだけど、結構積極的なんだな。

でもこんな時普通ならどういう反応が正しいんだ?
いきなり手を握られたら、良い意味でどきっとするのが普通の高校生の男なんだろうか。

「痛かった?」
「い、いや、大丈夫」

・・・強張ったのは姉ちゃんのせいだな。
何処に行くにも俺を連れ回してくれたせいで、行く時に体を触られるのが軽いトラウマになってしまった。

こういう時まで邪魔しないでくれ姉ちゃん。
体に染み付いた癖は簡単に抜けないんだよ。

まるで犬を散歩中の飼い主みたいに、高梨さんに手を引っ張られながら歩く。
あの、高梨さん、デートって、手を繋いで並んで歩くものじゃないんですか?

女の子って男を引っ張るのが好きなのかな。
高梨さんはもどかしそうにすたすた歩いていくので、歩幅を合わせるのがやっとだった。

それにしても、何だか学校にいる時とは違う感じがする。

「ほら、あそこ」

向かった先にゲームセンターがあった。
スーパーと銀行に挟まれたその二階建の建物は、ちょっと窮屈そうにも見える。
何度か見かけた事はあったが入るのはこれが初めてだ。まさか、高梨さんと2人で入るなんて思わなかったけど。

「じゃあ、まずは最初にこれからやってみよう」

高梨さんは入り口に置いてあるUFOキャッチャーにお金を入れた。
中にはカエルやウシ、ブタ、それにクマなど色んなぬいぐるみが置かれている。

「何がいい?岡山くん」
「えっ?あ、じゃあクマがいいな。でも取れるの?」

すると高梨さんはこちらに顔を向けて、ウィンクをした。
任せて、って事だろうか。
固唾を飲んで見守っていると、彼女に操られたアームはクマのぬいぐるみの所に移動し、ゆっくりと降りていった。
そして、見事に頭を掴んで悠々と持ち上げ、手に入れてしまったのだった。
運んでくる時もクマは微動だにせず、本物の手で掴まれてるのかと思ってしまった。


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