第二章-3
「ちょっと待って、スミレ!すぐにイっちゃう!きゃはん!」
とてつもない快感が押し寄せてくる。
ボクはソファーを叩いてスミレに主張するが、聞く耳持たずフェラを続けている。
「んちゅ……んあむぅ……ちゅぱっ!」
亀頭と竿にスミレの舌が絡み付き、ざらざらした感触が心地いいを通り越して、頭がショートしそうだ。
「ふふふ……、ご主人様まだイってもらっては困りますよ。あと10分は耐えてください。そうしましたら……」
スミレの視線はあの白磁のおっぱいに向けられた。
「ご褒美です。パイズリフェラをしますよ」
「そ、それは……」
いきなりのことだったが、ボクは嬉しかったのかもしれない。
普段は他にもメイドや姉がいるし、こんなにエッチなこと、そうそうできるもんじゃない。もう、最初のほうのセリフは撤回だ!
「スミレぇ……お願いだよ、ボクを思う存分イカせて。お仕置きでもご褒美でもなんでもいいからぁ!」
「ふふっ。その言葉、待っていましたよ。わかりました、ではご主人様のお望み通りにしましょう。ですが、私のフェラチオで10分耐えたら、パイズリフェラですからね」
「……わかった」
それから10分間という、永遠とも言える時間を味わうこととなった。
スミレの口撃はすさまじいものだった。
「ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ、ペロペロペロペロペロペロ、んちゅ……あと5分です」
耐えるボクは必死になって、射精を押し止める。一瞬でも気が抜けない。射精したら、絶対に気持ちのいいパイズリフェラをしてもらえない。それはイヤだ!
あと5分……。
「んっちゅ、んっちゅ、んっちゅ。レロレロレロレロ……。ぷはぁ、あと一分です」ボクはもはや意識朦朧としていた。
最強クラスの性感にボクは、いつ射精してもおかしくない状態だった。
「やりますね、ご主人様。手コキではすぐに達してしまわれましたが、ふふふ……。ご褒美があると頑張れるんですかね」
あと1分……。
「じゅるじゅるじゅるじゅる……んろぉ……。あ、時間です。よく耐えましたね」
「あ……あぐぅ……」
もはやボクの頭にはスミレのおっぱいで、射精することしか頭になかった。おかげで言葉も出ない。
「それでは……ご主人様お待ちかねのパイズリフェラ、いきますね。えいっ」
チンポがふたつのおっぱいに挟まれ、フェラをされた瞬間、
「イクぅぅぅぅぅぅぅぅっ!イっちゃうよぉぉぉぉぉ!」
「んぶっ、ごはっ!」
なんということだろうか。発動した途端に射精してしまった。もったいなさ過ぎる……。
ザーメンは、スミレの喉奥を叩きつけ、むせる原因となった。
「げほっ!げほっ!」
だが、ボクは、スミレに構う以前に、耐えに耐えた射精感に押し潰されて、そのまま眠ってしまった。
数時間後……。
「だるぅ……」
ボクは気だるい身体をベッドから起こした……ベッド?
「大丈夫ですか?」
スミレが側に駆け寄ってきて抱きついてきた。周りも同時に確認すると、どうやら自分の部屋にいるらしい。
「何とか……」
「すみません、ご主人様。ご主人様を喜ばせようと思って行ったのですが、かえって裏目に出たようです。申し訳ありません」「いいんだよ。ボクにだって非はあるし。だから、」
ボクは言葉を止めて、スミレの唇にキスをした。
「今度はふたり一緒に気持ちよくなれるようにしようよ」
「はい……」
そして、ボクらはもう一回唇を重ねた。