射精教室/村上絵美子の物語1-1
「み…みんな…おはよう」
朝のホームルーム。
絵美子はその小さく黒目がちの瞳にどこかオドオドした笑みを浮かべクラス中を見回す。
「おはよー!絵美ちゃん!」
「愛してるよぉー!」
ゲラゲラと野次を飛ばす生徒たち。
「もぅ…」
困ったような愛想笑いを浮かべ出欠を取り始める絵美子。
男子校に転勤してから三ヶ月が経つが。
今だにこの雰囲気には慣れ親しめなかった。
だが男子校の生徒にとっては地味で華のない容姿の絵美子であっても若い女。
充分に興味の対象となっていた。
その結果が毎日の絵美子イジリであった。
その絵美子イジリ…野次を飛ばすのは可愛いい方。
然程ガラのいい学校ではないせいか。
絵美子のスカートを捲ったり、お尻を触ったりと直接的なセクハラ紛いのイタズラを頻繁に行われていた。
ただ、それらの救いは。
「もう!」
絵美子が顔を赤くしながら怒ると、イタズラを仕掛けた生徒たちは笑いながら逃げてゆく。
どこかカラッと明るい感じのイタズラであった。
しかし絵理子の転勤したこの学校。
実は孝治たちの通う学校であった。
そしてある人物から孝治たちに与えられた使命。
それは命に変えても絵美子を他生徒の手から守る事であった。
もちろん絵美子はその事は承知していた。
が…。
正直に言うと絵美子にしてみれば余計なお世話と言う感じもあるが…そうも言えない。
そして何よりもその人物が孝治たちに与えた御褒美と与えた事の方があまり歓迎出来る物ではなかった。
そしてその御褒美に一番ハマっているのが…。
放課後の教室。
困った顔の絵美子が生徒の席のひとつに座っている。
今日の格好も白い半袖ブラウスにクリーム色の長いフレアスカート。
肌色のストッキングと言う地味な格好。
「先生、お待たせ…」
教室のドアが開き、息せき切った司が入ってきた。
「い…いえ」
そんな司にあからさまな愛想笑いを浮かべる絵美子。
その目は暗に待ちたくて待っている訳ではない事を物語っている。
ただその事を口にする事は絶対にない。
嫌な事を嫌と言えずに困ったような笑みを浮かべるだけ。
絵美子の押しに弱い性格、そんなところも司の大好きなところの一つであった。
そして大好きな絵美子を目の前に早くも興奮している司。
早くもズボンに包まれた股間をもっこりと盛り上げている。
小さな目を痛々しく細めて、その股間を見つめる絵美子。
だがその目つき。
その追い詰められた草食動物のような目つきが一層、司の加虐心を刺激している。