アドレナMAX!-12
「あ、でも、佐渡さんの、おちんちん舐めたり、鏡に映った自分の顔とかは、覚えてます・・・」
好きだと言ったのは覚えていないのに、セックスの最中は覚えてるのか。
興奮が極限にまで達しているから、感覚的な事は覚えているのかもしれない。
「あの、佐渡さん、私本当に言ったんですか。あなたのおちんちん、す、す・・・だって」
早貴は顔を真っ赤にしている。
・・・さて、どう答えるべきか。本人は覚えていなくても、好きだと言われたのは事実だ。
だが、アイドルがおちんちん大好きだなどと、いけない。
違う、オレの事はどうだっていい。
答え方によっては早貴が傷付いてしまう。そっちの方が大事だ。
悩んだ末、オレは早貴を抱き締めた。
背中や髪を撫でたりして宥めながら、耳元に優しく声を落とす。
「・・・本当だよ」
「佐渡、さん・・・」
「でもオレは、嬉しい。あんまり褒めてもらった事が無いから」
「・・・私、おかしいですよね。アイドルなのに、水着の撮影で興奮しちゃうなんて」
「良くある事だ、気にするな」
傷付けない様にとはいえ、少しおかしな事を吹き込んでる気がする。
だが、早貴を1人で苦しませはしない。オレがその苦しみを背負ってやる。
「困った時はオレがいるから、大丈夫だ」
「・・・・・・・・・」
早貴は静かに目を閉じていた。
また興奮しても、オレが体を張って止める。
だからマネージャーは止められない。
別に不純な目的とかは無い、早貴を助けたいという気持ちだけだ。
何があってもマネージャーは担当する芸能人を見捨てちゃいけない。
それは、最初に教わった最低限のルールなのだから−
〜〜おしまい〜〜