完・スキだよリュウイチ-2
『もっと、して』
「こないだ散々したじゃないか。口から足の裏まで、体の隅々にキスの雨を降らせたろ」
リリスは無視して口を塞いできた。
サキュバスらしくなっても、甘いコーヒーが好きなのと、こういう生意気なところは全く変わらない。
『隆一が悪いの、自業自得。もう過ぎた話だから、蒸し返さないでよね』
・・・こいつには言えないが、あの時は興奮した。
仲直りの為にするエッチというのはなかなかいいものだったな。
だが、その為にわざわざ喧嘩するのは愚かだ。やっぱり波も風も立たない、何気ない日常が一番だろう。
リリスと、ずっとこのまま・・・・・
『ふあ、あふぅ・・・・んん』
「んうう・・・・ふぅ、あ・・・ん」
つながった唇の中で、舌が互いのそれを捕まえようと争う様に跳ねている。
だが、またリリスに負けた。これで何度目だろう。
『隆一ぃ・・・』
俺のシャツを捲り上げて、乳首に触れてきた。
小さく爪先を走らせて、少しずつ堅くなっていく様を見ている。
大体、始まると最初にキスをしてくるのは、一番初めに俺が教えたからかもしれない。
「く、ああ、んんんっ」
もう片方の乳首も刺激をしてきて、左右別々の動きで責め立ててくる。
こうやって、俺が変な声を出したり体を捩らせたりするのを楽しんでいるのだ。
リリスはシャツを完全に脱がせて、更に下も剥ぎ取ってしまう。
『あー、隆一、もうおちんちんガチガチだよ。キスして乳首だけでこうなるなんて、変態』
乳首と同じ様に、指先で鈴口をクリクリといじくっている。
すでに滲み出ている透明のものが指先に付着し、いやらしく糸を引いていた。
『わあー、ホントにガチガチ。えへへ・・・』
横から竿の部分を舐めながら、俺の膨張具合を確かめている。
だが、このままリリスにしゃぶらせるだけというのもつまらない。
「駄目だ、リリス。互いにしてこそのセックスだって教えただろ?」
『うん、覚えてるよ。でも教わったのなんて最初だけじゃん。隆一さ、あんまりエッチした事ないでしょ』
歯を見せて笑うリリスの挑発を無視して、服を脱がせてやった。
どうせお前もそうだろと言い返したって開き直るだけだ。
今はふざけてるんじゃなくて、気持ちの良い行為をしてるんだから、いちいち目くじらを立てている場合じゃない。
それに、今はふざけていてもリリスは快感には素直だ。
『どうしたいの?隆一』
裸のリリスが跨り、顔を近付けてくる。