性欲処理-4
「ミサトのバカヤローーーーーー!」
放った精液でグチャグチャになったシーツに男根を擦りつける。甘い感覚が股間から湧き上がる。
「夏樹のバカやローーーーーー!
なんでミサトをモノにしないんだ!
あんな仕打ちを受けて、なんでビンビンにいきり立ってんだあああ!」
情けない。自分が本当にイヤになる。そして更に情けないことに、そんな状況でさえも下半身の疼きが止まらない。ミサトさんが欲しい。
ミサトさんを抱き締め、あの唇を貪りたい。そして、ミサトさんへのありったけの思いを伝えながらミサトさんとセックスしたいのだ。
俺は枕を抱き締めた。ポッカリと空いた胸の穴を埋めようと、強く強く枕を抱き締めてミサトさんの名前を呼び続けた。精液まみれのグチャグチャのシーツに男根を擦りつけて快感を貪った。自分の放った精液でペニスがヌルリと滑る。
「ミサトーーーー!!!!」
びゅく、びゅく、びゅるるる。びゅるるるる。びゅく、びゅく、びゅるるるるるる。
止まることが出来なかった。俺は、幻想の中のミサトさんを求めて精を放ち続けた。そして、それはミサトさんとの待ち合わせ直前まで止めることができなかった。
「遅い。3分遅刻よ!」
「失礼しました。服装のチェックに手間取り遅くなりました!」
「今日は、どんな小さな粗相も許されないの。気合を入れなさい!」
ミサトさんは何時にもまして凛々しく美しかった。昨夜の俺の仕事は悪くなかったようだ。本当に重要な1日が始まった。俺は、情けない自分を完全に封印し仕事モードに入っていた。
午後、プレゼンは順調に進んでいた。そして質疑応答では、ミサトさんの対応が冴え渡り、責任者からその場で内定を取り付けることができた。
「ミサトさん。やりましたね!受注決定ですよ!」
「まだ分からないわ。S商事のプレゼンが残っているのよ。」
「S商事なんて敵じゃないですよ。常務から内定を頂いて、ひっくり返る訳がないじゃないですか!」
「バカね・・・今晩、W副社長とプライベートで食事をするのよ。」
俺はハッとした。S商事に今回のプロジェクトをやり遂げる実力がないことは明白だった。しかしS商事は、W副社長のバカ息子を会社に受け入れ、人質として抱えているのだ。ミサトさんはそれを心配し、S商事の巻き返しのチャンスを潰そうとしているのだ。
「帰りは遅くなると思うの・・・・
もしかしたら、朝になるかもしれない・・・・・」
「ミサトさん・・・・」
ミサトさんは副社長を誘惑し体を与えるつもりなのだ。それは、ミサトさんの何時ものやり方だった。俺の中で激しい嫉妬が燃え上がる。
あのハゲ親父がミサトさんを抱き締め、唇をすするのかと思うと気が狂いそうだった。
「そんな顔しないの。何時ものことよ。そして、これが最後。体を使う仕事はこれで最後にするわ。」
「ミ、ミサトさん!!!」
「だからお願い。私の部屋で待っていてくれる?」
「お、俺が? ミサトさんの部屋で?」
「そうよ。業務命令よ!」
ミサトさんはニコリと笑うと、部屋の鍵を俺に差し出した。俺はミサトさんの手を取り、握り締めた。ミサトさんはその手をしっかりと握り返してくれた。思いは通じていた。
「ミサトさん。もう、やめましょう・・・・
もうしない。そう言って下さい。」
「・・・・そうね。9時には戻るわ。それならいい?」
ミサトさんが、これまでに見せた事のない輝く笑顔で笑っていた。
終