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戦国の世を遊ぶ
【歴史物 官能小説】

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若殿様-2

若殿の思いは松田の家を守っているだけでは、もっと大きな勢力に併含されていずれかは取りつぶされる。

それなら一層一発勝負に賭けて併合しようと企む勢力を反対に喰ってやろうと思っている節がある。

だから敢えて従来の仕置きシキタリに従わず思い通りにしているみたいだ。

ナカナか世の中を広く見て度胸もありひょっとして一番弱いと思われている猫がヒョウに変身するかもしれない。

要注意を庄屋様に伝えておいた。


東吉には強盗をする部落は既に決まっていた。

川並衆が命をかけて運んだ材木で大儲けしている部落だった。


その部落の庄屋様は土屋様といった。


大事なお客だが近頃は何処かの殿様のように実務もせず茶の湯にこっているらしい。

その土屋様の娘に幸という娘がいる。

若殿は幸を寝とろうとしていた。

幸をいとおしいと言うよりかは土屋様の金が目当てだった。

若殿には隣国の斎藤様から貰った大事な嫁がいた。

政略結婚だが嫁と若殿は大変仲がいいらしい。

若殿に嫁にきた美野は若殿と頭の構造が一緒らしく実益の為なら手段を選ばぬ

目的の為なら毒さえ飲みかねぬ夫婦だった。
若殿と嫁の美野は実生活でジャレツクような夫婦ではなくてライバルであり同志だった。
従って土屋様の娘の幸を夫がどう手なずけるか興味深く見守っていた。


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