初夏のすれ違い / ココロ編-4
『まぁな、お前のおっぱいをいやらしく揉めるのは、オレだけだもんなぁ』
「…っ…!」
わかった。
あたしが、誰を思い出しながら胸を触ったのかを。
無意識に、誰の手付きを模倣したのかを。
ごめん、お兄ちゃん。
今のあたしには、お兄ちゃんよりもっといやらしく、もっと荒々しく揉んでくるヤツがいるんだ。
『亜紀子、声出せよ?
見えないんだから、ちゃんと聞かせろ』
「…ん…っ!」
『よし、じゃあ、おま○こ触っていいぞ。
あ、まずはパンツの上からな!』
「…うん…」
…実はもう脱いでます、なんて言えなかった。
電話が来る前からとっくに、なんて…
『なぁ、どこ弄ってんの、…はぁっ…言ってみ』
「…っ」
『オレは、ちんち○、しごいてるよ…くっ…
あ〜こは?』
「…クリ…リス…」
あたしの指は、先程の名残の蜜をすくって、クリを弄っている。
ぬるぬる、ぬるぬる…
…別の人を想って、出た蜜。
『そうか、クリ×リスか。
おま○こ濡れてきたか?
そろそろ、ちんち○突っ込んで、ズボズボしてもらいたくなってきた?』
「ん、恥ずかしっ…!」
わざと、大きな声で言い直してくるお兄ちゃん。
今、どこにいるのかな?
ビジネスホテル?民宿?
壁が薄くなきゃいいけど…。
『はぁっ…オレも挿入れたいな…
あ〜このナカに…
いやらしい妹のおま○こに…』
「あぁっ、やぁん…!」
耳元で、熱く囁かれてるみたい…。
お兄ちゃんの低い声は、ちょっと珍しい…
『亜紀子…今、部屋だろ?
オレのバッグ…置いといたよな?
アレ、使ったか?』
「…うぅん…部活で、疲れちゃって…」
…半分言い訳、半分ホント。
お兄ちゃんが旅立つ前にあたしの部屋に持って来てた、えっちなオモチャのバッグ。
この間お兄ちゃんに使われた時、痛かったから、なんか怖くてどれも使う気にならなかった。
『ふぅん、よく我慢できたな?
…じゃあさ、好きなの、取ってきな』
「…え」
『…オレも、そろそろ限界』
そう言ったお兄ちゃんの声は、欲情しているのがよく分かって、あたしは流されて腰をあげた。
バッグを持ってきて、ベッドにぶち撒ける。
…ガラガラッ、かちゃん
色取りどり、大きさも様々な、えっちなオモチャ。
その中から選んだのは…