「赤い風見鶏」-4
「くぅっ、あはぁぁっ!」
忽ち尻尾が暴れ出し、舞の肛門を掻き回す。
「ふふっ。犬が悦んで尻尾を振ってるわ」
そう言うと睡蓮はリモコンを部屋の隅へと放り投げた。
「ほらっ、取ってらっしゃい」
それは飼い主が投げたボールを犬が取りに行くようなゲームの開始だった。
「ふうぅっ、はぅん」
両手両足を拘束された舞は這うようにして部屋の隅に向かった。
躯を動かす度に、入れ込まれた真珠が舞の肛門をなぶる。
「はぁぅっ!うぅっ…」
ようやくリモコンの所へたどり着いたときには、舞は汗で躯をグッショリと濡らしていた。
しかし、今度はこのリモコンを拾ってベッドに座る睡蓮の下まで持って帰らなくてはならない。
「ふくぅっ…」
プルプルと痙攣する躯を宥めながら、舞はソレを口にくわえた。
犬のように成り下がったその姿に、睡蓮は手を叩いて悦んでいる。
「本当にお似合いだこと…」
そうしてゆっくりと舞のもとに歩み寄ると震える尻尾に手をかけた。
「はぅぅーっ!」
そのまま一気に真珠を抜き差しされて舞は身悶えた。
ビクビクと躯が痙攣し、与えられた刺激が如何に強いものであるかを物語っている。
口にくわえていたリモコンが舞の唾液にまみれながら床に落ちた。
「あらあら」
床に崩れ落ちた舞の唇を、睡蓮は足の指でゆっくりと拭い上げた。
「お使いも満足に出来ないのかしら」
そのまま足の指で舞の頬をグリグリと刺激する。
「他人の男を盗るのは得意みたいなのにね」
云われない中傷に舞は首を横に振った。
「あら、さっき私と楼主様のこと羨ましそうに見ていたじゃない」
そのまま足をスゥッと下げると、睡蓮は舞の下腹部を爪先でこね回す。
「はしたないくらいにここを濡らして…」
ゆっくりと体重を掛けてやると舞の顔が苦痛に歪んだ。
「浅ましく楼主様の子種を吸い上げて」
背部で暴れる真珠が、圧迫されて舞の膣壁に強い刺激を与える。
睡蓮は、用意していた大きな張り型を取り出した。
「仕付けのなってない犬にはお仕置きをしなくっちゃ…ね」
その唇の紅さがやけに目に鮮やかだった。