初夏のすれ違い / コトバ編-6
「お前ばっかり感じててズルくね?
ほら、早く言えよ、ち○ちん入れてください、ってさ?
でないと、フェラさせて終わりにすんぞ」
「…やぁっ、入れ、てっ…!
お願い、サクの…
…っ…サクのっ、…おち○ちん入れてくだ、さ、
…あぁぁっ…!!」
たいして前戯もしていないというのに、サクの張りつめたモノは、簡単に飲み込まれていった。
不意打ちでカラダを広げられた亜紀子は、思わず虚空を見つめて口をぱくぱくとさせてしまう。
「…ちゃんと、見てろよ、片桐っ…!
こっち向いてろ…!」
指示されたから、と言うよりは、声がした方向へ目が動いたように見える亜紀子。
その目を見て、サクも理性が飛んだ。
「…そうやって、いつもアニキを誘ってんのか…?
さっきみたいに…上目使いで…」
「そん…してな…っくぅっ…!」
サクの隠していた嫉妬心が爆発し、口もカラダも暴力的に動き出した。
亜紀子は、怯えながらも言葉責めにあえいでしまう。
「べちょべちょに濡らしながら、アニキに勉強教わってんだろ?
親に隠れてヤリまくってさ?
いつも、アニキにも…ち○ちん入れてってお願いしてんだろ…!」
「やぁ…!」
「はっ、否定しねぇんだ?
マジ、淫乱!
くそっ、変態な兄妹め、お前ら、…キモイんだよっ…!」
ガツガツ腰を動かしながら、サクは思い付くままに亜紀子をののしった。
もはや自分から目を逸らし、キツく眉を寄せているのにも気付いてはいない。
亜紀子の方も、サクを見上げてはいるが、涙が溢れて視界が曇り、何も見えていないようだ。
「しかも、オモチャ使うわ、ケツに入れるわ、浣腸するわだって?
そんなん、フツーのカップルでもやんねぇよ!
頭おかしぃんじゃねーの!?」
「ごめ…なさ、ひあぁっ…!」
怒りにまかせて乳首をひねりあげると、胸をそらせて喜んでいる。
「なぁ、アニキいないんだったら、オモチャ借りてくりゃ良かったんじゃねーの?おい!?」
「や…嫌だぁっ…!」
「…っく!
締まったぞ、くそっ!」
持って行かれまいと、サクは必死に踏ん張る。
いやだ、と言う亜紀子の声が、甘ったるく聞こえて仕方無い。
「…っ、ひあぁっ!?」
突然ずるりと抜かれて、亜紀子は悲鳴をあげた。
疼くカラダに気を取られているうちに、ぐるんとうつ伏せにされる。