「二度目の罪」-2
「…病みつきに、させられそうだ!貴女の…ナカはっ!」
九木の息が僅かに上がった。
そうすると、この男は見ている方がゾクッとする程の妖気を放つ。
「あっ!あぁぁっ!」
その妖気に絡め取られ、舞の背中がしなった。
みっちりと埋め込まれた男のカタチがピクピクと震え、欲望の終着が近いことを告げている。
「…くっ!」
小さな九木の声が聞こえたかと思うと、放出された白濁が、舞の子宮を汚した。
「あぁ!だ、め…ぇっ!あんっ、あっ…は…んあっ…!」
迸る熱に、舞も何度も躯を震わせる。
無理矢理、犯されているという事実が、舞に火をつけ快感を増幅させた。
入り口がヒクヒクとわなないて、九木を捕らえているのが分かる。
隙間からこぼれ出た白濁が、タラりと垂れ落ち、舞の太股を白くする。
「“ダメ”…ねぇ」
呆れたような声がして、九木が舞の躯を抱きしめた。
「誰に義理立てをしているのですか?誰にでも抱かれてイヤラシく腰を振る淫乱の癖に」
そのまま、前に回された手は襦袢を引きずり下ろし、舞の胸を柔やわと揉みしだいた。
「…っ!はぁっ!」
転がすように先端を摘み上げられ、捕らえられた躯では抵抗することも、堪えることも出来ずに、舞は九木に弄くられるままに細やかな反応を返してしまう。
「そんな感情なんて捨てて、快楽に身を任せなさい」
直に脳に語りかけられているように、九木の声は舞から正気を奪う。
「そうすれば、一生可愛がってあげますよ。…慰み者として」
胎内に入れられたままだった九木が硬さを取り戻すのを舞は感じた。
「もっ…やぁっ…」
腰を捩って逃げようとするが、先程の絶頂に気だるい躯はそれを許さない。
「おやおや」
ゆるゆると腰を振りながら九木は、薄く笑った。
「この後に及んで往生際が悪いですね」
そうして舞を羽交い締めにするように抱え直すと躯を持ち上げる。
「ほら、ごらんなさい」
正面の姿見が、二人の結合部をありありと写し出していた。
「やぁっ!」
顔をそらした舞に九木は笑った。
「恥ずかしいですか?でも、これが貴女の姿ですよ」
そうして、ゆっくりと腰を動かすと、舞の入り口はヒクヒクと誘うように蠢いた。
「っあ、はぁん…も…赦し、てぇ…っ」
持ち上げられた舞の躯は、直ぐに自身の重みで九木の上に墜ちる。
力の入らない四肢は、驚くほど簡単に九木を飲み込み、奥の奥まで突き上げられた躯はわななきを繰り返す。