「夕闇の孤独」-2
「舞さんが目覚めたらお呼びするよう申しつかっております。今、お伝えしてきますね」
あっさりと九木は席を立った。
九木の指使いを思い出し、躯の高ぶりは増々酷く、舞を苛んでいくのだった。
「…目が覚めたか」
それから直ぐに楼主はひとりで現れた。
心なしかやつれたように見えるのは舞の気のせいだろうか。
「躯は…大丈夫か?」
案ずる声が酷く甘い。
「あぁっ!」
突然、キツく抱きしめられ、舞は声を上げた。
楼主の躯は酷く冷たい。
「お前は温かいな」
耳元で響く声が神経を刺激する。
「あぁっ…」
求めていた熱がすぐ近くにありそうで舞は溜息を漏らす。
「…何だ。欲情しているのか?」
主にアッサリと痴態を指摘され、舞は身を硬くする。
「そんなこと…」
否定をしようとしたが、下腹部に延びた指先はアッサリと水音を捕らえ響かせた。
「あんな目にあったのに懲りてはいないのか?」
責めるような言葉が舞を打つ。
しかし、その言葉にすら舞はどうしようもなく欲情し、蜜液を垂れ流してしまうのだ。
「九木は誘わなかったのか?それとも自分で慰めるつもりだったのか?」
包皮の上からゆるゆると敏感な突起を刺激され舞は躯を揺する。
「…無理はさせまいと思っていたのだが」
唐突に楼主は躯を離した。
刺激を止められた舞は、手を床について躯を震わせる。
「脱げ。裸になって足を広げてみせろ」
楼主の瞳は冷たく、何の感情も読めなかった。
その瞳に逆らえないものを感じた舞は、腰紐を解き襦袢に手をかける。
思い切って引き下ろすと、外気に胸の突起が勃ち上がったのが分かった。
「…早く足を開け」
督促の言葉に、舞は震えながら足を広げる。
「こっちへ向けて広げるんだ」
おずおずと濡れた秘部を楼主に向ける。
「随分とビショビショに濡らしてるじゃないか」
露骨な表現で辱められ、舞は涙をこぼす。