ペットの外見-1
『絶対服従…かぁ…』
契約書に簡単なサインをして家路についた梨華は、ベッドの上クッションを抱き締め、ペンを動かしながら耳に届いた玲子の言葉を思い出していた。
漫画やDVDで、読んだり見たりして軽い知識としては頭にあるものの、実際にその言葉が指す本当の意味を理解出来ていないまま軽い気持ちでサインした梨華は、単純に玲子といつでも会える関係になれたことに対する喜びで満ち溢れている。
『…あ〜…玲子お姉様ぁんっ』
抱え込んだクッションを、むぎゅっと力いっぱい抱き締めて、ぽやぽやと綺麗な漆黒色をした冷たい視線を思い出す。
『はぁぁ…』
ゾクッと背筋に上る快感に瞳を熱く潤ませながら、自分にSっ気があったことなど忘れて思考が徐々にピンクに染まり始めると、慌ててフルフルと首を振り、ベッドに置いた新しい携帯に視線を落とした。
【次からここにかけるから、いつでも出れるようにしておいて。】
そう言って渡された最新のスマホは、2人専用のもの。
梨華は、頬を緩めながらそれを手にとってアドレス帳を開くと、ひとつだけ現れる【玲子お姉様】の文字を見て幸せに浸る。
『…あんな綺麗な人が、私のお姉様なんてヤバすぎだしっ』
テンションの高い独り言を言いながら、ベッドに倒れ込む。
電車で最初に目がいったのは胸だったが、立ち姿を見れば顔も綺麗でスタイルもいい【お姉様】という存在に出会ったことで、梨華の中の本当の自分が自然と顔を覗かせ、日常には起こり得ない非日常的な関係に足を踏み入れさせていた。
『はぁ…』
幸せの溜め息をつきながら、再び思考は【お仕置き】へと移り右手が無意識に股間へ伸びると、服の上からさわさわとまさぐり始めてしまう。
既に大きく成長したソコは、窮屈そうに解放を求めてビクビクと波打つ。
『はぁぁ我慢出来ない…っ』
興奮した梨華は、一気に下着と服を脱ぎ捨てて露わになったソコに直接触れると、激しく上下に扱きあっという間に限界を迎えて性を放った。
『ぁあぁっああっ…玲子お姉様ぁあああっ』
名前を呼びながら吐き出す白濁は、さっき出したばかりとは思えない程大量にシーツを汚し、梨華の身体にも飛び散る。
『はあ…っはあ…っはあ…っ』
肩で息をしながら放心し、その日思い出す度に肉棒を握った梨華は、疲れ果ててぐっすりと眠った。