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それは投稿小説を読んだ事から始まった。
【青春 恋愛小説】

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今までで最も長い二日間1-3

「由貴もそう思うでしょう?」
考え事をしていたので、一瞬答えに困ったが、
「....そうね.....」
適当に唯にあわせておいた。
「由貴?アタシの話聞いてる?」
唯は不機嫌そうに聞いた。私は慌てて、
「ゴメン....聞いてなかった....」
「もう.....由貴ったら.....」
唯は呆れ顔で私を見ていた。唯は散々彼の悪口を言っていたみたいだったが、私はほとんど聞いていなかった。彼の事を知らないくせによくそこまで言えるのかと呆れていると、
「由貴!!アタシは、あんたの悩みを少しでも軽くしようと....」
「ゴメン.....それから....ありがとうね....」
唯がよく知らない彼の悪口を言ってくれたのは私のためだった。私の心の負担を少しでも軽くしようと....私はそれが嬉しかった。
「えっ?」
唯は私の気持ちがわかったのか、
「いいよ....別に....これからどうするの?」
「わからない....正直言って、どうしたらいいかわからない....」
唯は黙って私の顔を見ていた。
「あの時.....黙って逃げて来なければ良かった.......」
「由貴.....」
「ゴメン....過ぎた事は戻らないんだよね....」
私が呟くと、
「由貴....そんなに気になるなら....その事は謝ったら?」
「えっ?」
「今更....っていう気もしないでもないけど....もしもその人に悪い事したって思っているなら.....」
「でも.....」
ためらっている私に、
「別に彼女になれって言ってるんじゃないよ。ただ....」
「ただ?」
「黙って逃げて来た事を後悔しているなら、その事は謝ったほうがいいよ。それからゴメンなさいって言えばいいんじゃない!?」
「うん.....」
煮え切らない私に、
「どうしたの?まさかその人の事.....」
「それは.....」
口ごもる私に、
「そうよね!!そんな事ある訳ないよね!!」
「う.....うん.....」
「謝るなら早いほうがいいよ。後になればなるほど言いにくくなるから....」
「そうね....それはわかってる.....」
私は頭を抱え込んで、
「ああぁぁ....もう....頭の中がぐちゃぐちゃでよくわからないよぉ....」
「由貴.....」
「唯....ゴメンね。私...もう少し考えてみる....」
私は座席を立ち上がって、財布からお金を出そうとすると、
「いいよ。今日はアタシが払ってあげるから。」
唯が手を振った。
「えっ....でも....」
「いいから....いいから....今度は私が払ってもらうから。ネッ由貴!!」
唯はそう言って私に微笑んだ。
「ありがとう!唯!」
それから二人でファミレスを出て、暫く一緒に歩いた。唯は私の事を思ってか、黙っていてくれた。
「じゃぁね唯!またね!!」
「うん、またね!!」
私は手を振って唯と別れた。唯も手を振り返してくれた。


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