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それは投稿小説を読んだ事から始まった。
【青春 恋愛小説】

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今までで最も長い二日間2-6

「ハ...ハイ....」
彼が大きく息をするのが聞こえた。
「横山さん....俺は....貴女の事が.....好きです....貴女が.....俺の事を.....どう思っていても....俺は....貴女の事が.....好きです.....」
私は胸がドキドキして何も話せなかった。
「横山さん....貴女の事....好きでいていいですか?....もしも....それが....迷惑ならば....正直に...言って下さい....貴女が...迷惑だというなら.....貴女の事を....忘れます....いいえ....忘れるように努力します....時間がかかると....思うけど.....」
私は彼に答えなければ....そう思うけど....言葉が出て来なかった。
「....横山さん....聞いてる?.....」
「.....ハイ.....」
私はそう答えるのがやっとだった。
「俺は貴女の事が好きです.....」
「貴女の事好きでいていいですか?」
私は何度も深呼吸をした。彼は不安になったのか、
「横山さん?」
そう話しかけてきた。
「鷹矢さん....聞いてもいいですか?」
「....ハイ....」
「私の事を.....ずっと好きでいてくれますか?」
「横山さんが許してくれるなら、ずっと好きでいるよ!!」
「じゃあ約束して下さい....私の事をずっと好きでいるって....」
「約束するよ!!俺はずっと横山さんの事を好きでいるって....」
「ありがとうございます.....でも....それだけでいいんですか?」
「本当は....横山さんと...一緒に話したい....一緒にいろんな所に行きたい....一緒に思い出を作っていきたい....」
「それって....私に....彼女になってって事ですか?私を....彼女にしてくれるって事ですか?」
「.....横山さん....俺と付き合って下さい....俺の彼女になって下さい....」
「....ハイ.....私で良ければ....」
彼は大きく息を吐いて、
「良かった....なんか夢みたいだ....」
「夢じゃ無いですよ!現実ですよ!」
私の顔に自然と笑顔が浮かんで来た。
「横山さん?良ければ....これから桜の花を見に行きませんか?」
「ハイ....喜んで....」
「じゃあ駅の南口で待ち合わせって事でいい?」
私達が住んでいる街の駅の南口からすぐの川沿いの桜並木通りは、この時期の定番のデートコースになっている。私も何時かは大好きな人と.....そう思っていた。まさかそれが今日になるとは思ってなかった。
「ハイ、わかりました!」
「横山さんは何時に来れる?」
「一時間程で行けますけど...」
私が少し間を開けると、
「えっ?何?」
彼が戸惑ったように聞いてきた。
「私は鷹矢さんの何ですか?」
「彼女....だよね....」
「そうですよ!その彼女を横山さんって呼ぶのは....ちょっと.....」
「じゃあ......由貴ちゃん?」
「それでもいいんですけど.....出来れば呼び捨てがいいんですけど.....」
「えっ.....」
何故か躊躇ったような声がした。
「ダメ.....ですか?」
恐る恐る聞いてみた。
「由貴がいいなら、俺は構わないよ!」
「ハイ!それでお願いします!」
彼に名前で呼ばれて、なんだか嬉しくなった。
「じゃあ一時間後に駅の南口で....」
「うん!!」
私は初デートの約束をして電話を切った。


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