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それは投稿小説を読んだ事から始まった。
【青春 恋愛小説】

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今までで最も長い二日間1-2

「相変わらず由貴ったら.....まぁいいわ....でっ、それからどうしたの?」
「その事を彼に伝えた.....私は全然モテないって....そうしたら.....」
「そうしたら?」
「そんな事無いだろうって.....そんな事あるって答えたら....俺は私の事が好きだよって....小説に書いた事は本当の俺の気持ちだって....」
「それから、どうしたの?ネェ由貴ぃ。」
どこか楽しそうに聞いて来た。
「逃げて来た....」
「えっ....」
唯は驚いたような顔をしていた。
「逃げて来たって....ゴメンなさいぐらいは言ったんでしょう?」
「ううん....言って無い....」
私は首を横に振った。
「何も言わないで逃げて来たの?」
私は頷いて、
「だぁってぇ....」
唯はため息をついて、
「気持ちはわからない事も無いけど....」
「それってどういう事?」
「どういう事って....やっぱり....ちょっと....ネェ....」
少しためらいがちに話す唯に、
「えっ?はっきり言ってよ唯!」
「ちょっと....気味が悪いかなぁって思ったんでしょ?」
「.........」
無言で驚いている私に、
「えっ?もしかして....違うの?」
「うん....」
私が頷くと、
「じゃぁ何でなの?」
「私は....ただ....」
「ただ?」
「驚いただけ....」
「驚いただけって....」
「だぁってぇ、好きだよなんて言われるなんて想像もして無かったんだもん.....いきなり好きだよって言われて....頭の中がぐちゃぐちゃになって....どうしたらいいかわからなくなって.....気がついたら...逃げ出していた.....」
「そう言ってもね....」
唯はため息をついて、
「あのね、由貴考えてみて。告白した途端その相手が急に逃げ出したら、自分の事嫌っているって思わない?」
私は唯の言葉に何も返せなかった。確かに唯の言う通りである。私がそうされたら、多分そう思うだろう。私は後悔した。
「まっ、過ぎた事を今さらどうこう言ってもしょうがないか....でも....まっ、別にいいんじゃない!?」
「えっ?」
「別に彼女になるつもりは無いんでしょ!だったらそんなに気にする事無いって。ネッ由貴!!」
「でも.....」
「ゴメンなさいって言った方がいいに決まってる。でも、これから顔を合わせる事も無いんだから、別にいいんじゃない?」
唯は私の肩に手を置き、
「無視するのも返事の一つなんだから....ネッ由貴そうでしょ?」
「うん....」
「しっかし、そいつも無謀な事するよねぇ。」
「えっ?」
「ちょっと考えればわかる事でしょ!自分が恋愛対象になっているかどうかなんて....」
確かに唯の言う事にも一理ある。しかし、無視していいのは、全然知らない人か、本当に嫌い人だけだと思う。彼はそれに当てはまらない。だから悩んでいるのである。


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