6・姉と弟と揺らす腰-5
「出来ないの?」
「そうじゃ、ねえよ。だから慌てんなって、まだ夜にもなってねえだろ。もう少し待てよ」
「意気地なし」
「あっ?!何だと、おま」
まりながいきなり俺に掴み掛かってきた。
「おい、やめろ!こらっ、ふざけてんじゃ・・・っ!」
その手をどけようとした時、すでに俺の体はシーツに沈められていた。
「捕まえた。もう、どうにも出来ないよ、雅」
「ま、まりな・・・!」
「お姉さんは大変ね。雅みたいな捻くれた弟がいて」
「うるせえな!お前には関係ねえだろ!」
「そうね、私も雅の家族にまで口出しするつもりは無いわ」
「だったら何で言うんだ!お前、さっきから俺をからかってんのかよ?!」
あの電話、ちゃっかり聞いてたんだな。
わざわざその時じゃなくて今言うなんていやらしい奴だ。
「ねえ、雅。本当は・・・お姉さんに、甘えたいんでしょう?」
「・・・な・・・ッ?!違う!そ、そんなんじゃねえよッ!」
かと思ったら、今度は・・・
俺が姉ちゃんに甘えたいって?な、何の事だよ・・・!
それで分かったつもりか、まりな。いくらマネージャーだからって、口に出して言わない事なんか理解出来る筈が無い。
「悪いけど、分かるの。弟がいるんだし、伊達にお姉ちゃんをやってないわよ」
「納得いく様に説明しろ!」
「弟はお姉ちゃんを煙たがるくせに、本当は愛情を求めてる。それも、甘えさせてくれればいいっていう、自分本位な欲求をね」
どうせ、俺達姉弟とまりなの姉弟は全く違うと思ってた。
・・・だけど、姉ちゃんってのは、いや、弟なんてのはそんなものなのかもしれない。
「ごめんね雅、私はマネージャーだから、雅の寂しさは満たせないかもしれない」
「マネージャーの言っていい言葉じゃねえだろ・・・」
「でもね、違う事は教えてあげられるよ」
まりなはそう言うと、自らブラウスのボタンを外し始めた。
果たして俺にどんな事を教えるつもりなんだ・・・
「あ、ここ、かたくなってる」
「さわんな!や、やめ・・・おい、チャック、ああっ!」
股間の裂け目から飛び出した俺の一物を、楽しそうに指先でいじくっている。
今まで受け身だったのは演技だったのかと思うくらい、まりなの笑顔は妖しい雰囲気を放っていた。
「雅のおちんちん、可愛いね。もっと大きくさせてあげるから・・・」
まりなはブラウスのボタンを外し終わり、俺に見せ付ける様に脱ぎ捨てた。
あ・・・あれ?いきなり乳房が丸出しになったぞ、ブラジャーは?!
「驚いた?今日はちゃんと着けてたわよ。すぐ外したけど」
「う、上がそれって事は、じゃあ・・・」
まりなは妖しげに口角を吊り上げて、残っているスカートも脱ぎ捨てた。
俺が予想してた通り、下は何も履いておらず、大事な部分があらわになる。
あのまりなが自分で服を脱いで体を見せてくるなんて・・・!