5・好きと勝負と苦しい胸-2
(おらっ!おらっ!おらっ!)
私の奥深くを何度も突き上げた雅の硬くて熱いモノ。
雅は決まって、自分から私の体を求めてきた。
キスして舌をねじ込んできて、押し倒して自由を奪ってから更に激しく、舌で私の口の中を犯して・・・
無理矢理されるのは嫌だし、何より怖かった。
それでも、今は思い返すと怖さより、もっと別の感情が胸を苦しくさせる。
「わ、私、あれを思い出しながら、お、オナ・・・っ」
まさかあんな光景で自らを慰めていただなんて信じられない。
雅に言われた事があったけど、本当は嫌じゃないのかも・・・
否定したいけれど実際私の手は大事な場所をまさぐってたんだし、嘘にはならないだろう。
彼氏がいた時も時々ご無沙汰になった事があって、仕方なく行為を反芻しながら・・・っていうのは度々あった。
でも、責められている自分の姿を思い返しながらというのは、流石に初めてだった。
どうやら私は遂におかしくなり始めたらしい。
今夜は果たして、きちんと眠れるだろうか・・・・・・?
「雅ぃ・・・うっ、はぁ、あっ、あう」
明日、会えるかな。
休みの時はいつも何をしてるの?出掛けてるらしいけど、何処にいるの?
・・・雅のファンはどこに惹かれるんだろう。
中性的な外見か、或いはセクシーな甘い声か、相手を驚かせるのが好きな、ちょっと子供っぽいところが心を擽られるのか−
・・・それじゃ私と同じだ。
夏蒸雅を構成しているもの全てが気になって仕方ない。
「くぅううう・・・んん!」
自慰で高まった私の体が跳ねて、奥底の部分が締まり痙攣を引き起こした。
強い力がすぐに弱くなり、怠い疲労を残して全身に染み込んでいく−
「はぁ、はぁ・・・は、あ、はあ・・・ああ・・・あ・・・」
マネージャー失格だ。
こんな、アイドルを、おかずにするなんて・・・・・
罪悪感と後悔に苛まれながら、私の瞼は静かに下りていった−