慈愛に満ちた俺と愛しさをくれる僕-6
「ああ・・・い、くぅぅっ!」
「んぁぁぁあ・・・!!」
どぴゅっ
どぷるるっ、びゅるるる
ビュルルルルルル
−親友の愛を肛門から注がれた俺は、すっかり痛みも忘れていた。
「はぁはぁ、駿・・・」
「大・・・はぁっ、はぁ・・・」
俺達は見つめあい、キスをした。
ちょっと恥ずかしくて笑ってしまったので、もう一回キス。
「大丈夫なの、駿」
「ああ、平気さ。大の顔を見たら元気になった」
「じゃあ行ってきます、おばさん」
家を飛び出そうとしたら、でかいトラックが迫ってきていた。
や、やばい、間に合わない。せっかく親友と仲直りできたのに・・・!
「駿っ!!」
でも、大が助けてくれた。
ひかれそうなところを抱き寄せてくれたのだ。
「大丈夫か?!」
「うん、生きてる。俺、生きてるんだな」
「ああ。お前は俺のそばにいる、間違いない」
あったかい、大の胸。
この温もりが無くてはもう生きていけない。
「・・・俺のそばから、離れるな」
見上げる大はとっても格好よかった。
俺は、更に大に体を寄せながら、小さく頷いた。
「・・・・・・うん・・・」
バレンタイン。
それは、愛が成就した日。
〜〜おしまい〜〜