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三人の男たちの冬物語
【SM 官能小説】

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三人の男たちの冬物語(短編2)-2

女の開いた股間には、黒々とした淫毛が萌えるように息づいている。その密生した淫毛の先から
は、女の蜜汁の芳醇な匂いが漂ってくる。僕はこんもりと盛り上がった茂みへ頬を寄せた。

プレイルームの真ん中に全裸で立たせた燿華という女は、上部に広げた手首を天井から垂れ下が
る鎖の手枷を嵌め、広げた足首を床に打ち込まれた鉄輪に縛っている。


全裸の女の隅々までが、どこかミホコに似ている気がする。顔、首筋、形のいい桃のような乳房、
括れた腰の線とふっくらとした肉づきのいい臀部、そして淡い翳りを見せている陰毛の形まで、
すべてがミホコの面影を漂わせていた。

燿華という女は、自分がこんな風に見られることにどこか戸惑っているようだったが、薄桃色の
乳首の先は、すでにそそり立っている。

ほんとうはS嬢の女だけど、ミホコに何となく似ているこの女を僕は選んだ。


僕は、その女に濃い朱色の革の首輪をした。

首輪をした瞬間、その女の顔に、なぜかミホコの素顔が見えたような気がした。そして、女の体
からは、無垢で優しい匂いが漂い始める。

その女のからだ中にある匂いを、僕は隅々まで嗅ぎたかった…いや、ミホコのあの匂いが嗅げる
かもしれないと僕は密かに思いながら、懐かしい昂ぶりを胸に感じていた。まどろむような深い
疼きとともに僕のペニスは、トランクスの中で堅くなり始めていた。


眉根を寄せた女はどこかに恥じらうように僕をじっと見ている。その顔が、昔のミホコを思い出
させた。そして、思ったとおりいい匂いをした女だった。

そう…僕が欲しかったあのミホコの匂いだったのだ。


白い太腿の付け根の淡い女の繁りが、生あたたかい花の蜜の匂いに充たされている。翳りに覆わ
れた秘裂が潤んだようにきらきらと光っている。僕は、女の前に膝をつき、彼女の陰毛に頬を
近づける。どこか甘酸っぱい匂いが、鼻腔の奥に欲情をそそる。

燿華というS嬢は、唇をきゅっと結び、悩ましげにからだを捩る。
僕は唇を女の繁みに埋めるようにして、その毛先を舌に絡ませる。その陰毛の先が僕の唇にほの
かな刺激を与えてくる。僕は、本能的に女の割れ目の奥の匂いを探るように強く鼻を押しつける。



ミホコが残していった小さな化粧台のある部屋には、まだ彼女の香水と化粧の匂いがした。殺風
景なその部屋には、その化粧台とベッド以外、ミホコのものは何もなかった。


不意に、僕の携帯が鳴る…。

…ミホコさんから話があったでしょう…私たち結婚する約束をしているんです…ミホコさんは、
あなたとはもう会いたくないと言っている…その離婚届けに印鑑を押して早く届けてください…

あの男からの電話だった。ミホコの会社の取引先の男だ。黒縁の眼鏡をしたインテリ風の男で、
ミホコより年下だった。ホテルの前でふたりが寄り添っているところを見かけたことがあった。



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