Island Fiction第7話-6
「ああぁうぅぅん、ああっ、あぁぁん、あ、あぁぁ――っ」
姉様は感情をぶつけるように自らの胸を揉みしだき、扇情的にわたしへ見せ付ける。
幼い頃から体に染みついたわたしの官能が暴れ始めた。
理性が飛んで制御が利かなくなる。
床に置かれているボストンバッグを開け、中に手が伸びた。
無意識の行動だった。
鮮やかな緑のバイブレーターがわたしを誘惑する。
いや、逆だ。
わたしのヴァギナが誘っているのだ。
下ろしたジーンズに愛液が糸を引いた。
わたしは習慣として下着を身につけない。
だから、薄い毛に飾られた裂け目がすぐに現れた。
蜜にまみれた花弁にバイブの先端をあてがうと、簡単に呑み込まれていった。
「くうぅぁあっ!」
顎を跳ね上げ、髪を乱す。
さらなる享楽を求め、玩具を奥へ押し込める。
無機質な疑似男根が熱を放った。
甘美な感覚が身体全体を駆け巡り、一瞬にしてわたしを虜にしていった。
「いやぁぁ! ああぁっ、熱いぃぃ――っ! いやぁぁぁ――っ!」
電気ショックが加えられたように大きく体が跳ね上がり、金縛りになった。
「あっ、今はあなた、洗脳ですごく敏感になってるから、気をつけてね」
アザレアがわざとらしく言う。
彼女の狙い通り、すでに手遅れだった。
「あぁっ、ああうぅ、んあぁ――、っんあぁぁ――っ!」
わたしは絶望的な気分になりながらも、悦楽に身を委ねるしかなかった。
潮なのか愛液なのか分からない液体がポタポタと滴り落ちた。
息つく暇がなかった。
さらなる快感が押し寄せた。
「んあ、だめぇぇぇ――っ! いいぃぃやぁぁ、だめぇぇ――っ!」
激しく痙攣を起こして何度もお尻を床へ打ち付けた。
意識が遠のきかける。
「ああっ、突いてぇぇ、メチャクチャにしてぇぇ!」
わたしの喘ぎ声に覆い被せるように、姉様が切なげに喘ぐ。
半狂乱になったわたしに煽られ、高みに達しようとしていた。