黒い看護婦2-3
「しごいても…いいわよ」
ニヤついたまま小声で囁く樹里さん。
当然、僕は素直に自分の肉棒を握った。
しごき始める。
でも…。
しごき始めて直ぐに。
肛門に入っている体温計がピィピィって鳴った。
「はい…ストップ」
樹里さんの命令。
この命令も従わない訳にもいかず…僕は手を止めた。
「さっ…体温計貸して」
「えっ!?」
ソレは幾らなんでも恥ずかし過ぎる。
僕はアワアワとしながら、すがる様な瞳で樹里さんを見上げた。
体温計はまだ肛門に収まったままだ。
「はやく!」
樹里さんはこれも小声で囁きながら…怒った様に眉間にシワを寄せた。
僕も…もぅ!ちょっとムクるけどその程度…。
そして泣きそうになりながらも、やっぱり従わない訳にはいかないよ。
僕は躊躇いがちに肛門から体温計を引き抜いた。
幸い汚れはついていないけど。
「貸しなさいよ!」
樹里さんに体温計をひったくる様に取り上げられた。
体温計を手にした樹里さんは…。
意地悪い笑みを浮かべながら…その小さな鼻に体温計を近づける。
鼻の頭にシワを寄せてクンクンと臭いを嗅ぐ樹里さん。
こんな状況なのにドキッとする程、可愛らしい仕草だ。
でも…。
「くさぁぁい」
そのセクシーな唇から漏れる言葉は意地悪い。
「ちょ…ちょっと止めて…」
小声で抵抗を示してしまう僕。
間接的とは言え、やっぱり肛門の臭いを嗅がれるのは恥ずかしい。
「ほら…自分でも嗅んでみなさいよ」
樹里さんはその体温計を僕の鼻に近づけてきた。
「うっ!?」
プゥ〜ンと漂うウンコの匂いに僕は思わず顔をしかめてしまった。
「自分の匂いでしょ!ちゃんと嗅ぎなさいよ!」
樹里さんは底意地悪く笑い続けている。
やっぱり樹里さんを喜ばすにはコレしかないか。
僕はグスグスと鼻を鳴らして体温計の匂いを嗅んだ。
臭い…やっぱり臭い。
臭さの為、嗅ぎながら眉間にシワが寄ってくる。
「あらぁ…シオシオになって来ちゃったわねぇ」
いつの間にか萎れてしまった僕の肉棒。
さっきまで出すまでは治まんない勢いだったのに。
そんなに僕の匂いは強烈だったのかな。
そんな事を考える僕。
「情けないチンポねぇ…」
そして…その肉棒を樹里さんが淫語混じりで嘲笑ってきた。
昨日と変わらない…ゾクゾクする様なドエスぶりだけど。
さすがに自分の肛門の匂いを嗅がされたダメージは大きいみたいで…。
僕の肉棒はすっかり萎縮したままだ。
「じゃあ…お熱もないって事でそろそろ終わりね」
不意に僕の鼻先から体温計を離した樹里さん。
アルコールを含んだ脱脂綿で体温計を拭きながらクスクスと笑いだした。
「そ…そんな…」
僕はいじめられてもいい…もっと構って欲しかった。
その証拠に遅ればせながら僕の肉棒には朝起ちとは違う形で芯が入り初めている。
けど…。
さすがは黒い看護婦。
「だぁ〜め」
樹里さんはカートを押しながら僕のベット脇から出て行ってしまった。