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『武骨くんと鎖骨ちゃん』
【フェチ/マニア 官能小説】

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『ツンデレちゃんと硬派くん』-18

その一言は、ぽろっと漏らされた。
あまりにも自然で…しかも李湖は、もうとっくに知っている気がした。
だから、二人ともスルーしそうになってしまう。

「……そうなの!?」

「…あー…そう、です…」

「……」

「悪ぃ、カレシいると思ってたから、言えなかった。
…って、李湖??」

「…そっか、だからか!」

いきなり李湖が声を上げた。

「私ね、ずっと昨日から違和感があったんだ。
洸太郎くんのこと、硬派だと思ってたのに、よく分からなくなったり。
お互い、指や鎖骨が好きってだけでシちゃったのかな、って悩んだり…。
でも、いきなりこういう関係になったのに、全然嫌だなとか、変だな、とか無くて。
それって、洸太郎くんが私のこと好きだから…
あ…そうじゃないな…私も、洸太郎くんのこと…好きみたい」

李湖のほうは、悟ったかのようにクリアな瞳で洸太郎を見つめたが、洸太郎にとっては青天の霹靂。
固まる洸太郎を見て、李湖は今までの自分を振り返る。

「…ごめんね、私、鈍くて…。
好きだからシたいのは、当たり前なのに。
…でも私、カレシがいるのに他の人と、なんてしないよ?
洸太郎くんのことも、軽い人なのかなって心配しちゃったけど。
やっぱり、思ってた通りの硬派な人で良かった」

「…おれが硬派?」

「うん、前は、無愛想かなって思ってたんだけど。
話してみたら、硬派って感じ」

「…しゃべりが不器用なだけだよ」

「あはは、指は器用なのにね?
じゃあ、指と一緒で、"武骨"なんだね、洸太郎くんは」


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