『ツンデレちゃんと硬派くん』-16
…―気持ち良い…良すぎて苦しいくらい…!
…でも…怖くない…
洸太郎くん、もっと欲しいよぉ…!
淫らな闇にさらわれながらも、安心して快楽に浸る。
昨晩と同じ、善悪も無しに二人は繋がる。
…それはつまり本能。
心の根底にあるものが、二人を導いている。
…じゅぷじゅぷ、ぐぷっ
ぐりぐりと押し込んで、
きゅんきゅんと吸いついて、
「んぁ、はぁん、くぅっ!」
「…く、はぁっ、李湖っ…!」
肌を撫で、舌を絡ませ、名を呼ぶ。
「洸太郎くんっ、指っ、いたずらしちゃ、だめぇっ!」
「なんで?感じてるくせに…っ!
…鎖骨、噛ませろ」
「…っあぁ!おかしくなるっ!」
「なれよ…
おかしくなれ…李湖、李湖っ!」
「洸太郎く…激しっ…!
イっちゃう、も、イく…っっ!!」
「「…っ…!!」」
…脱力し、汗ばんだ肌が合う。
めまいがするほどの息苦しさ。
それなのに、嫌じゃない。
「…なんで…」
李湖が荒い息の間に呟く。
「?」
「…はぁっ…なんで…こんなに気持ち良いの…
はぁ…はぁっ…
分からないの、洸太郎くん…なんで流されちゃうのか…
なんで、気持ち良いのか…
なんで、洸太郎くんは私とシたいのか…
なんで、そんな丁寧に触れてくれるのか…今までこんなこと無かったから…」
「……今まで、って?
そんなに気持ち良かった…?
誰と比べてるの、李湖」