投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Island Fiction
【SM 官能小説】

Island Fictionの最初へ Island Fiction 36 Island Fiction 38 Island Fictionの最後へ

Island Fiction第6話-3

「んあっ、はぁん、あ、んんうん、あぁ――っ」

人目をはばからずに喘いだ。

力が抜けて、立っているのが辛い。
膝がブルブルと痙攣して絶頂が近づく。

「バイブは使わないのかい?」

バーコード頭のオヤジが言った。
まさに愚問だ。

バイブレーターとは、オマンコへ突き刺し、かき回すための道具である。
ドラムがあれば叩いてみたくなる。
サッカーボールがあれば蹴ってみたくなる。
バイブがあれば入れてみたくなる。
当然の欲求なのだと、自分に子供じみた言い訳をする。

「入れますね」

「咥えるところをしっかり見せろ」

「はい……、よく見てください」

男たちと何よりもヴァギナの要求する通り、わたしはバイブを突き入れた。

「んんんぅぅん……」

熱さも脈動もないオモチャの感触に違和感を抱きつつも、徐々に埋没を深めていく。

「ううん……、太いぃぃ……」

息を詰まらせて喘いだ。

期待で震える指をスイッチへ置いた。

「おい、動かすなら、ちゃんと一言言えよ」

「あぁぁっ、ご、ごめんなさい……、スイッチ……入れます、入れていいですか?」

「思いっきりイクところを見せてくれ」

「ありがとうございます」

抵抗する肉壁を押しのけながら、バイブの先端がクネクネと動き出す。

「ああ、うぅぅんっ……、くぁぁあっ……」

首を振ってイヤイヤをしながら、堪え忍んだ。

溢れた甘露がバイブを伝って滴る。

クルミの死はショックだったけれども、不思議と悲しさはなかった。

彼女とは特別仲がよかったわけではない。
それでも長く一つ屋根の下で暮らしていれば、情というものは芽生えるものだ。

きっと、わたしは薄情な人間なのだろう。

クルミが切り刻まれるのを、黙って眺めていることしか出来なかった。

媚薬のせいではない。
怖かったのだ。
お父様を亡くしてからのわたしは惰性で生きていたけれども、死への恐怖はあったのだ。

思えば、あの怪しげな店へ行かなければこんな気持ちにはならなかった。

目をつむり、口を閉じ、耳を塞ぎ、武井にオモチャにされる人生だとしても、そのほうが幸せだったのかもしれない。

僅かに残っていた理性も隅へと追いやられていく。


Island Fictionの最初へ Island Fiction 36 Island Fiction 38 Island Fictionの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前