黒い看護婦1-1
プロローグ
看護婦…その言葉を使われなくなってから数年が経ったけど…。
僕の今、入院している病院には自らをまだ“看護婦さん”と呼んでいる看護婦さんがいた。
「何で樹里さんは…自分の事を看護婦さんって言うんですか?」
入院して三日目…。
だいぶ病院にも慣れてきた僕は夕方の巡回で回って来た樹里さんに思い切って尋ねた。
「そっちの方が…エッチでしょぉ」
樹里さんは色っぽい声で言うと。
ど派手な目をうっとりと細め、セクシーなタラコ唇をキスする様にスボめて見せた。
そう…この樹里さんと言う看護婦さん。
クルクルの金髪巻き髪にナース帽。
褐色に輝く小顔の三分のイチを占めるんじゃないと思われる大きくてハデハデな瞳。
ライトグリーンのカラコンを入れてる。
その右目尻のセクシー黒子。
小さく形のいい鼻。
真っ赤なグロスを塗りたくったタラコの様な唇。
そして…その体形。
顔と同じくの褐色のボディはまさにコーラのビンの様であった。
そのボリューミィーな身体を包む白いナース服は寸足らずで褐色のおなかとセクシーなおへそが丸出しだった。
肉づきの良いヒップ周りを包む白いスカートも…ちょっと前屈みになれば間違いなく褐色のお尻が飛び出すくらい短かった。
そして、その美味しそうな太腿を見せつける為か。
スカートの下は定番の白パンストではなく…薄いシルクのニーハイだった。
つまりはこの樹里と言う看護婦。
長い禁欲を強いられる入院生活においては毒その物だった。
夜になった。
右足首の骨折で入院している僕はソコ以外は非常に元気な為、ついつい夜更かししてしまう。
しかもヤリたいさかりの高校生。
ただ…ケガがケガだけに迂濶には動き回る訳にはいかない。
二十一時の消灯時間も結構前に過ぎている。
僕はベットの枕元の豆電球をつけて時が来るのを待った。
僕の部屋は六人部屋だけど…僕以外には二人。
二人とも七十歳を越えたじいさんだ。
今のところ、この二人は消灯時間とほぼ同時に寝付いてしまう。
今日も既に寝息をたてている。
念の為に少し待っているだけだった。
看護婦さんの夜の見回りも樹里さんの場合はかなり手を抜いているのか。
病室の中まで入って来ない。
そろそろ…いいかな。
僕はパジャマのズボンとトランクスをちょっとずり下げると準備を整えた。
コレ…コレ…。
僕はニタニタとしながら昼間、仁が持って来たエロ本をベットの隙間から取り出した。
僕はやりたい盛りの高校生。
日課にしていたセンズリを三日も四日も我慢する事は出来なかった。
では…さっそく。
僕はエロ本を開くと自分のモノを握った。
なかなかのクオリティかつ玄人好みするエロ本だ。
「すげぇ…」
小さな声だけど…ついつい感嘆の声が漏れてしまう。
さすが仁だ。
こういう事には大変、役に立つ奴だ。
僕は仁のスケベ加減とそのエロセンスに感謝しながらエロ本に釘付けになる。
「おぉ…ホント…すげえ…」
僕は次々と繰り広げられる過激なページを見つめながら…自分のモノをしごきまくった。
その時だった。