Crimson in the Darkness -決意-Z-5
「そうですか。それは楽しみにしておきましょうか」
ついでにこの女にも認めさせてやるからな。弱い、弱いばっかり言いやがって。
絶対、見返してやる。
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「自覚なしもいいところだよ? アーク」
「うるせえ」
翌日の昼間から、シエルが家に来やがった。
「あの娘が居なくなった途端、散らかってるし。リーちゃんってマメだったんだねぇ」
確かにマメだったかもな。アイツが居候してる間は、キレイに片付いてたからな。
「しかも十字架渡すなんて、本気だよねー」
コーヒー啜りながら、シエルはニヤニヤ笑いながらそう言った。