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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -決意-Y-4

 『ちょっとスミマセン』そう言って、リアナはポケットから携帯電話を取り出すと通話しはじめた。とは言え、相手から用件を伝えられ、『解った』と言って電話を切った。





「失礼しました。で、ですね。実は―――」





 どこのポケットに入ってたのか知らないが、リアナは一通の白い封筒から中身を取り出し、ソレをオレに見せた。ソレって……





「明日、午後一の本国行きの航空券。リーちゃんだけでなく、貴方のも一応取ってたんです。でも、不要でした」





 そう言い切ると、リアナはソレを破り捨てた。





「! リアナさん!?」





 リアナの唐突な行為に対して、オレのかわりにシエルが声を上げた。





「リーちゃんが望めば、貴方も一緒に、と思ったんですが。生憎そうなりませんでした。あのコが望まないことをしても仕方がないから……」





 当然だ。あれだけ泣かせたんだ。アイツがそんなこと望むわけない。解ってる。今更、後悔しても遅い。




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