EP.FINAL お兄ちゃんと超ラブラブ-10
「ひかり・・・ひかりっ、お前が、好きだ。ひかり!」
呼び掛けながらドスドスと激しく腰を突くと、ひかりはずっと握っていたシーツを離した。
「私の方が、お兄ちゃんのことっ、好きだもん。ぜったいっ、はぁあっ、あっあっ・・・!」
そして、典明の逞しい両肩に細い指をしがみ付かせる。
力が入っておらず今にもずり落ちそうだったが、それでも必死に爪を食い込ませた。
「ひかり・・・嬉しい、泣きそうだ。妹の前で泣かないと自分に誓ったが、それを破ってしまいそうだよ」
兄を離したくない−
ひかりの想いは、しっかり典明に伝わっていた。
想像を超えていた初体験の痛みに堪えながらも、血を分けた兄に触れていたいという妹の健気さに、今にも涙が噴き出してしまいそうだった。
「ひかり、お兄ちゃんと一緒に・・・・・・!」
そんな、かけがえの無い妹の膣内に自分の精液を注ぎ込むのだ。
考えた瞬間に典明の感情はブレーキを振り切っていた。
「わた、し、もぉ・・・らめぇぇぇ・・・!!お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄・・・ちゃっ・・・!!」
ひかりの絶頂と寸分も違わぬタイミングで、典明は肉棒から己の欲望を吐き出した。
「ぁ・・・あ、ぁぁぁあ・・・・っっ・・・!!」
放たれた精液が奥まで入り込んでいくのを感じながら、ひかりの体は中から強く締めあげられる様な感覚に襲われる。
そして、一瞬だけ力が抜け、強い痙攣でガクガクと震えた。
「おにいちゃあん・・・ふふっ、いまの顔、すっごい変だったよぉ・・・」
「ひかりも、な。永遠の愛もこれまでか、とコンマ何秒かだけ思ったぞ」
互いに、おそらく一番他者に見られたくない姿を相手に見せてしまった。
典明はもとより、ひかりはその事で兄への想いが一層強くなったのだった−
「うわぁ・・・派手にやったね、お兄ちゃん」
「こ、こんなに真っ赤になってたのか。待ってろ、すぐ拭いてやるからな」
兄に初めてを捧げた¨証¨がひかりの秘部から流れている。
普通に見るには少々痛々しい光景だったが、
今までの兄に生意気な自分を脱する為に流したものだと思うと、ひかりは何故かその証を愛しく感じてしまうのだった。