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Crimson in the Darkness
【ファンタジー 恋愛小説】

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Crimson in the Darkness -決意-V-2

「何の用だ?」



「相手を傷付けて、遠ざけるやり方は感心しません」





 目を細め、こちらを怪訝そうに見つめてきた。それが更にオレの苛立ちを煽る。





「うるさいっ わざわざ説教しにきたのか!?」



「…………一週間」



「は?」





 低い声でボソッと呟いたリアナは溜め息を大きく吐いた。





「一週間後、もう一度確認します。貴方はこれからどうするつもりなのか、を」



「意味解んねぇよ」



「これから先の未来、何を望むかは貴方です。ですが、それを決めるのは私です。つまりは貴方が望んでも、私が認めなければそれは叶わない」



「訳解んねぇコト言ってんなよ!」





 どこまで土足で踏み込む気だ? この女。





「一週間あれば冷静になれるでしょう。その間にちゃんと考えなさい」





 リアナは表情を出さずにオレの脇をすり抜けると礼拝堂の中に入っていった。



 リアナが扉を開けた時、背中越しにリーの泣き声が聞こえた。耳に届いたそれは今まで聞いた押し殺した様なモンじゃなくて、叫ぶような悲痛な声だった。




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