Crimson in the Darkness -決意-T-4
「何でも抱え込みやがって…………ガキのくせに」
何でも抱え込みすぎだ。子供一人で抱えるには大きすぎるだろうが。
…………オレはコイツの何を見てきた。薄々気付いてたのに、それを確認することもせず。ただ、現実を知ることを先送りにした。そのツケがコレだ。
もっと早くに手の打ちようはあったはず。腹が立つ。何もしてやらなかった自分とあのヴァンパイアに勝てない非力さに。強くなる為に、あいつらを消し去る為にエクソシストになったのに、何も出来てない。
結局、何も変わってない。あの時のままだ。
「……胸クソわりぃ」