EP.5 お兄ちゃんは超デカブツ-8
「・・・し、しても・・・いい、よ・・・?」
してもいいとは、何をしてもいいという事なのだ?
典明は小さな脳ミソで考えた。考えて考えて、また考えた。
「ちょっと待て!お前だってさっき、したくないと言っただろ。矛盾だぞ」
「だって・・・明後日には帰ってきちゃうし、もう明日しか無いじゃん」
どうやら考えている事は同じだったらしい。
ひかりが何故思い立ったのかは分からないが、やらせてくれるならしめたもの。
「い、嫌ならいいけど」
「やる、やります!明日は部活をさぼり朝からやります」
「ダメ、ちゃんと部活は出て。帰ってきたら・・・ね?」
それだけ言うとひかりは足早にその場から去っていった。
「来た・・・ついにこの時が。明日・・・ひかりと、2人で1人のあいつになるんだ!!」
典明は有頂天で陰嚢を持ち上げ、左右別々の方向に伸ばして、喜びを体で表現していた。
「はうっ!!」
はしゃぎすぎて床に落ちた石鹸に足をとられ、思い切り尻を打った。
「は、腫れあがるほどエクスタシー・・・ガクッ」
風呂場で気絶し、ひかりにこっぴどく叱られ、せっかく削がれずに済んだケツの肉を、犠牲にするのだった。
〜〜続く〜〜