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初詣
【OL/お姉さん 官能小説】

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初詣-3

そのうち、それでなくてもくたびれて着崩れする。
そこで少しハードルを下げて近づいたのは三十過ぎぐらいの男たちだった。
色褪せた加工が施してある革のブルゾンにスリムなジーンズ姿。
もう一人は一見老け顔だけど、やはり革の服を来たワイルドな感じだった。

聞けば二人でバイクに乗って静岡から来てるとか…
まさか振り袖着てバイクの後ろには乗れないでしょ。

沙耶は革ジャン男が気に入ったのかしきりに喰らいつく。
それでとりあえず、カラオケでも行こうかという事になった。

カラオケで裾を乱しちゃうの?
そりゃ、素っ裸にされるより手っ取り早いかも知れないけど…
だいたいなんで振り袖の裾を乱したいのよ?

ここまで乗ってきて、いまさらながら思う。

ところがタクシーに乗って運転手さんに手近なカラオケに回してもらい、その後を二人のバイクがついてくると奇妙な行動をとった甲斐もなく、カラオケは長蛇の列だった。

これじゃ待ってられないと沙耶が…

「そうだ、カラオケのあるホテルなんてどう?」

ダイレクトに言い放った。

ラブホテルにカラオケなんかあるんだろうか?
沙耶はあると言ったがピンとこない。

もう、何でもいいからついて行くしかない。
今度は近くにバイクを止めて4人タクシーに乗り合わせた。

振り袖の女二人と革ジャン男…奇妙な取り合わせだった。

「ねぇ、ホテルにつけてくれなんて私たち言えないわよ。
あんたたち上手く言ってよ。」

沙耶が男たちにいうと来る途中にホテル街を見かけたとかでタクシーを誘導する。

結構走ったように思えるけど、時間がかかればかかるほど緊張する。

おなかも空いたし、オシッコしたい…

「お正月から何ヤリまくってんのよ、まったくっ!」

沙耶が威気まく通り、ホテル街も満室だった。

「私たち逃げないから、あんたたちどこか空いてるとこ探して来てよ。」

沙耶にはすっかり男たちもタジタジだった。

ようやく見つけたらしい部屋はカラオケなんかついてなくて、何よりそこ一部屋しかない。
ラブホって二人で入るものだと思ってたけど、4人で入れるなんて初めて知った。


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