EP.3 お兄ちゃんは超コスヲタ-8
「ん〜〜・・・っっ!!く・・・ぁ・・・!!」
喘ぎ声を絶対に聞かせたくなかったのに、堅く結んだ口から僅かに漏れてしまった。
(最っ悪・・・こんなやつの、手で・・・)
この世で一番触れてほしくない存在の手で、辱めを受けてしまったひかり。
しかもそれを見られてしまい、重い脱力感がその場に立つ気力を削ぎ落としていった。
「はあはあ・・・はあ・・・あ・・・っ!」
膝が崩れ、その場に尻餅をつきそうになる妹を、未だナース服のままの兄が抱き抱えた。
途中で着替えていないので服装は変わっていない。
「いい感度だったぞ。自分で使い込んでるだけはあるな」
「いわないで、よぉ・・・」
「お兄ちゃんは嬉しいぞ。ひかりも視られて濡らす変態だったんだからな」
「おまえと一緒にするんじゃない!わ、私は変態じゃない!」
自分は普通の人間だと思っていたが、それならいくら兄が変態とて、自ら裸エプロンになどならないだろう。
もしかして・・・
「本当は見てほしかったんじゃないのか?ただ着たかっただけじゃあるまい。お兄ちゃん、すべてを見て〜んってか」
「ち、違う・・・私はただの人間、変態じゃない・・・」
思っていた事を指摘されるが、ひかりは絶頂を迎えたばかりで重い頭を必死に振り、否定した。
ただの不可抗力、叩かれた部分が痛みを感じるのと同じ、体の仕組みだと念仏の様に自分に言い聞かせる。
「さあひかり、受け入れるんだ。なろう変態、2人でなれば怖くない」
「変態は、ただ1人でいい。勝手になってろ・・・!」
牛乳まみれのナース服に身を包んだ兄と、内股から愛液を滴らせた、裸エプロンの妹。
これが変態兄妹でないのなら果たして何が正しいのか。
今ごろどこかで夫婦の時間を楽しんでいる両親が見たら、きっと嘆き悲しむであろう。
家では全裸で過ごす事の多い典明はともかく、ひかりだけはまともだと思っているからだ。
「それでは次にお兄ちゃんの相棒を紹介しよう。さあテンメイ、妹にご挨拶するんだ」
典明は愛撫で興奮して待ちきれない相棒を導く様に握り、ひかりのそこに当てた。
「狭いけど押せば受け入れてくれるよ、テンメイ。ひかりは優しいからな」
「いい加減に・・・」
変態に尻を向けたままの体勢で、ひかりはテンメイこと相棒を握り締めた。