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ひかり
【兄妹相姦 官能小説】

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EP.2 お兄ちゃんは超テッペキ-2

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変態のせいで早速朝から気分が重くなっていたが、折角の誘いなので断るのは失礼だろう。
学校に到着すると花と胡桃が校門に寄りかかり、携帯をいじっていた。

「お、ひかり。どうした?なんかあったの」
「あー・・・来る途中犬に遭っちゃって。無駄に大きな尻尾しててさ」

三人は挨拶を交わして美術室へと向かう。
ドアを開けると籠もっていた熱気が飛び出してきて、ひかり達の肌を撫で付けた。。
もっと涼しい所で描ければいいのだが、いつも途中で誰か話を始めて筆が止まってしまう。
なので部室が一番集中出来るのだ。

それに、コンクールは8月末で締め切りのため、あと1ヶ月しかない。
完成させていないひかりは当然のこと、花と胡桃もまだ十分満足のいく絵が描けていないので、更に気を引き締めなくてはならないのだ。

「難しいよね、大事なものって言われても」
「いっぱいあって選べないよ。どれか一つを描きなさいなんて無理だって」

友人達は自分の描いた作品を見て笑いながら言っていたが、ひかりにとっては余裕がある様に見えた。
花は自分が携帯で話している姿を描き、胡桃は自分に良く似た女性を描いている。

「この人お姉ちゃん?」
「シャレだよ。シャレで特に大事でもない人描いてみたの」

絵の中の姉は表情が明るい。
おそらく、モデルになっている間会話が弾んでいたのだろう。
胡桃は、仲良しじゃないと言っている割りには、普段からよく話題にしている。

「いいな、胡桃は」
「え?」
「お姉ちゃんと仲良しで。よく買い物とか付き合うんでしょ」
「だって優柔不断だからついててあげないと駄目なんだもん。おまけに方向音痴だし、一人じゃ帰ってこれないから」
「将来が心配だよねその人」
「そうでしょー。昔からマイペースでさ・・・困っちゃうよまじで」

会った事はないものの、話の内容から胡桃にとっては、姉でありながら世話の焼ける妹の様な存在だというのが分かる。

「ひかりが羨ましい。私もひかりみたいに世話焼かれたいな」
「はあっ?!べっ別にあんなのに何もしてほしくないから!」

急に変態こと兄の話題を振られ、ひかりはたじろいでしまう。

「描いてみたら。あんまりいい事言ってないけど、大切なお兄ちゃんでしょ」
「あんなの・・・!んん、まあ、ゴキブリ退治くらいは役に立つかな」

本当は口が裂けようと褒めたくなかったが、友達の前で声を荒げる訳にもいかず適当にお茶を濁す。
その変態こそが無駄にしぶといゴキブリのようなものだ。
ひかりは今すぐにでも口の中を消毒したい気分だった。

「モデル頼んでみたら。二つ返事だと思うよ」
「無理!嫌!あれの顔をじっと見るなんて有り得ない!」
「照れちゃうからね。超イケメンだし」

ひかりは悲しかった。
何度言ってもあのものが変態だと信じてもらえないのが、ただ悲しかった。
いっそ事件の事を話せば、と思ったが恐らくそれでも信じないだろう。
運動神経抜群なだけでなく勉強も出来る兄は、試験でトップではないものの必ず上位に入って結果を残している。

クラスメイトだけでなく教職員からも注目されている兄を強姦魔と訴えても、端から相手にされないだろう。


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